ワイングラスを梱包する時の注意点

ワイングラスを梱包する時の注意点

ワインの風味や食事の雰囲気を引き立ててくれるワイングラス。ワインが好きだと、ワインに合わせたワイングラスもついつい集めてしまって結構な数になることも。ワイングラスは繊細な作りをしているので、引っ越しの際には特に気を付けて梱包をしましょう。破損させずに運搬するための方法を紹介します。

ワイングラスのつくり

それぞれの部位を分かっておいたほうが梱包の仕方を想像しやすくなります。今まで詳しく調べたことがなかったという人は、引っ越し準備を機にワイングラスのそれぞれの部位の名称を覚えておきましょう。

ワイングラスは、テーブルに置いた状態で、上からリム、ボウル、ステム、プレートと呼ばれる4つの部位で構成されています。

リム

口をつける部分で、薄く作られている場合が多いため、欠けたり割れたりしやすいです。梱包するときは力がかからない様に注意します。

ボウル

ワインが注がれる真ん中の部分です。ストレートな形やならなだらかな湾曲のある形、リムとの間に角度がついて出っ張った部分がある形など、多彩な形状があります。

ステム

一番華奢なのがこのボウルとプレートをつなぐ一本足の部分です。冷やして飲むことが多い白ワイン用のグラスでは、手の体温が伝わらないように、このステム部分が長いものもあります。

プレート

テーブルに接する底の部分です。プレート部分の直径がボウルより大きな場合は、ボウル部分に多めに緩衝材をまくなどして、すとんとした筒状になるように調節しましょう。段差があると、ダンボールの中に詰めたときに隙間ができてしまいます。

ワイングラスの梱包のポイント

ワイングラスの梱包の基本は、普通のガラスコップと同じです。ただ、ガラスコップにはないステム、一本足の部分にはひと手間加えてあげましょう。

用意するもの

ワイングラスの梱包に使用するものは、どれも他の荷物の梱包にも使えるものばかりです。特に緩衝材は、他の割れ物にも使えるので、多めに購入しておいても損はありません。

緩衝材

一番使用するのが、ワイングラスを包むシート状の緩衝材です。新聞紙でも構いませんが、よりクッション性のあるクレープ紙やエアーキャップ、ミラマットシートなどがあればなおいいでしょう。通販サイトでは、クレープ紙は100枚800円前後、エアーキャップは80枚1,000円前後、ミラマットシートは200枚2,000円前後で入手できます。

セロファンテープ

セロファンテープで緩衝材を軽くとめておくとダンボールに入れるときに形が崩れて煩わしい思いをせずに済みます。

ダンボールとガムテープ

ダンボールは小さめのものを用意します。大きいものだと重くなって運びにくいのと、運搬中にグラス同士がぶつかって割れてしまう可能性が高まります。

ワイングラスのつつみ方

普通のコップなら、一個につき緩衝材1枚で包んでいきますが、ワイングラスの場合は2枚ずつ使用します。一枚はステムに幅を合わせて折り畳み、グルグルと巻きつけてステムを補強します。補強ができたら、後の一枚を使って全体を包みましょう。

全体を包むときはグラスを緩衝材の辺と平行に寝かせて、少しずつリムの内側に織り込みながら、転がすようにして包み込みます。緩衝材の端まで折り込んだら、グラスを持ちあげて底側に余っている部分を上に持ち上げるようにします。

エアーキャップなど、弾力があって分厚い緩衝材を使った時は、そのままだとこの後扱いづらいので、持ち上げた部分が戻らないようにテープで固定しましょう。

ダンボールに詰めるときのコツ

ダンボールに詰めていくときはギチギチに詰めるのではなく、ある程度余裕を持って詰めていきましょう。空いた隙間には余った緩衝材を詰め込み、運搬中のずれを防止します。

ボウル部分が角ばったデザインをしているものは、特に横からの圧迫に弱い性質があるため、圧力がかからないように注意しましょう。

また、多少空間が開いていても2段に重ねるのはやめておきましょう。欠けやすいリムの部分に余計な力がかかってしまいます。

ダンボールのふたを閉めたら、分かりやすく大きい文字で「割れ物」と書けば完成です。

ワイングラスの洗い方

開梱したら、綺麗に汚れを落としてからしまいましょう。いくら綺麗なクレープ紙や新聞紙を用意しても、多少の汚れやほこりは避けられません。また、この引っ越しの機会に水垢掃除をしておくのもおすすめです。

ワイングラスの素材であるガラスは、細かいものでも傷がついてしまうと割れやすくなってしまう性質があります。そのため、日頃から正しい洗い方をしておかないと、梱包していても割れてしまうかもしれません。長く使って、次の引っ越しの時にも耐えてもらえるように、丁寧な扱いを心がけましょう。

ワイングラスを洗う時のコツ

ワイングラスを洗う時は、食器用洗剤を付けて、柔らかいスポンジのみで洗います。よくある片面が硬い素材でできているものは、気を付けていても硬い面の角をグラスにこすりつけてしまう可能性があります。できれば柔らかいスポンジのみで構成されているものを選びましょう。

また、リムやステムは非常に脆い作りになっているので、扱いに気を付けましょう。特にステムはひねる動作に弱いので、普通のコップを洗う時のように、スポンジで挟み込みながらひねりを加えて洗うのではなく、そっとスポンジをあててなでるようにしましょう。

水垢の落とし方

とはいえ、水垢などがついていると、ごしごしこすりたくなるのが人の性です。そんな時は、お酢やクエン酸などにつけて汚れを落としましょう。水垢の付き具合によって、濃度や付けおき時間は変わるので、時々取り出して様子を見ながら調整しましょう。

水垢が落ちたら、普通に洗って水気をふき取ります。この時、自然乾燥をさせるとまた水垢が発生してしまうので、面倒でもすぐに布でふくことが大切です。

まとめ

ワインに興味を持ちだすとどんどん集めてしまうワイングラス。せっかく集めたものなのですから、引っ越しの時には割らないよう、丁重に扱いましょう。荷物の片づけが落ち着いたら、ちょっといいワインを買って、新居で引っ越し祝いをするのも良いかもしれませんね。

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