免許、車庫証明、車検証の住所変更と紛失時の再発行手続き

免許、車庫証明、車検証の住所変更と紛失時の再発行手続き

引っ越し先まで車やバイクを持っていく場合、一番いいのは自分で運転していくことですが、悪天候が続く時期の引っ越しや、遠方への引っ越しでは難しいこともあります。そんな時、業者に頼むと大体どれくらいかかるのかをまとめてみました。また、車やバイクには引っ越しに伴う住所変更などの手続きがありますので、そちらも解説します。

車やバイクを引っ越し先に持っていくためにいくらかかる?

車やバイクを引っ越し先に輸送する場合にかかる費用ですが、自分で運ぶのが一番安上がりです。人件費が要らないのでガソリン代や高速代だけで済むのが魅力的ですね。ただし、バイクも車も持っているといった場合などは、どうしても業者に頼む必要が出てきます。

引っ越し業者に頼んだ場合は、大体以下のような料金が引っ越し料金に追加してかかるので参考にしましょう。

東京―大阪間の料金目安
  • 自動車:約50,000円
  • 小型バイク:約40,000円
  • 中型バイク:50,000円弱
  • 大型バイク:60,000円弱

住所変更が必要な手続き3つ

車やバイクを持っている人が引っ越しした場合、住所変更の必要な手続きは3つあります。運転をする資格があることを証明するための免許証、車を保管する場所をきちんと確保していることを証明するための車庫証明、車をちゃんと点検していることを証明するための車検証。それぞれの住所変更のやり方と、紛失した場合の再発行手続きについて解説します。

免許証

上に挙げた3つの中でも、住所変更の手続きを特に早めに片づけておきたいのが免許証です。運転する時以外にも、役所系の手続きや携帯電話の契約のような色々な手続きや契約ごとで本人確認をとるために活用出来ます。住所の確認も免許証で行う場合が多いため、引っ越しが終わったらできるだけ早めに手続きをしてしまいましょう。

免許証の住所変更は警察署や免許センター、また、運転免許試験場でも行うことができます。たいていの場合は、警察署が一番近いかと思いますので、最寄りの警察署を探しておきましょう。新住所と同じ県内にある警察署なら、どこの警察署でも手続き可能です。但し、運転免許課のない警察署では手続きができませんので注意してください。

手続きには、運転免許証と住民票や公共料金の領収書などの新しい住所が確認できる書類、印鑑が必要です。また、都道府県をまたいだ引っ越しの場合は申請用の写真が必要になる場合があります。

細かい要件は手続き場所により異なりますので、事前に問い合わせてから行くのが確実です。必要書類をそろえたら、該当の窓口に免許証の住所変更をしたい旨を伝えましょう。後は窓口の人が誘導してくれます。

参照:警視庁「免許証記載事項変更手続き」

失くした時の再発行手続き

ペーパードライバーの人などで、普段免許証を使わない場合は、住所変更しようと探してみたら見つからなかったという事も想定されます。そんな時には再発行してもらいましょう。汚損や盗難、破損などの場合でも同様の手続きで再発行が可能です。

再発行の手続きも住所変更と同様に、警察署、運転免許センター、運転免許試験場の3カ所で行うことができますが、場所によっては警察署では受け付けていない場合がありますので、事前に確認をとってから向かいましょう。

紛失や盗難の場合は、免許証が無いので自分で運転して行ってはいけません。公共交通機関を利用するか、他の人に送ってもらうようにしましょう。手続きには、申請用の写真と印鑑、身分証明書が必要です。また、再発行は3,500円が手数料としてかかります。

参照:警視庁「免許書再交付手続き」

車庫証明

車検証の手続きの際、車庫証明書の提出を求められますので、先にこちらの手続きを済ませておくようにしましょう。保管場所として適しているかの要件もありますので、引っ越しの物件選びの段階から、車庫証明のことを気にしておく必要があります。

保管場所として認められるためには、道路の出入り口をふさがず、車全体が収まる大きさがあることが条件となります。例えば、軽自動車がぎりぎり収まるくらいの大きさの土地を、普通車の保管場所として申請することはできませんので注意しましょう。また、住所から2km以内にあることが条件です。

手続き方法

車庫証明の手続きは車の保管場所として申請する場所を管轄している警察署で行います。免許証の住所変更と一緒に済ませてしまうのが効率的でしょう。手数料は地域によって違うので、事前に警察署で確認しておくのが安心です。

必要書類は自分の土地を使用する場合と、借りている土地を使用する場合で異なります。自己所有の土地を登録に使用する場合は、自動車保管場所証明申請書、保管場所標章交付申請書、保管場所の所在図、保管場所使用権原疎明書面の4つ、借地を使用する場合は、保管場所使用権原疎明書面の代わりに保管場所使用承諾証明書かそれに準ずる書類が必要です。

その他、住民票か印鑑証明書、認め印を持っていきましょう。即日発行ではなく後日再度取りに行く必要があるので、日程には余裕を持っておくと安心です。

失くした時の再発行手続き

車庫証明書、もしくは保管場所標章を紛失や汚損、破損した場合は、警察署にて再発行をしてもらうことができます。手数料は前者が500円、後者が400円です。保管場所標章番号通知書と車検証を持って窓口に行き、申請書と理由書をもらって記入しましょう。再発行も後日発行なので、一日以上開けてから再度警察署に取りに行く必要があります。

車検証

引っ越しが多いからと言って住所変更をしないでおくと、いざ変更手続きをとろうとしたときに住所の変遷を証明する為に何枚も書類をそろえなければならなくなりますので、引っ越しの都度確実に手続きしておきましょう。

手続き方法

車検証の住所変更を行う場合は、車検証の原本と認め印、住民票(旧居の住所記載)、及び車庫証明書をもって陸運局、もしくは運輸支局の窓口に行きましょう。また、車検証の所有者欄に記載されているのがローン会社やディーラーなら、それらの会社の印が捺された委任状が別途必要です。

費用は陸運局や運輸支局で400円かかります。さらに、警察署での車庫証明書の発行に2,500円強かかりますので、3,000円前後を目安に考えておきましょう。都道府県をまたいで引っ越しをした場合は、ナンバープレートの変更代として追加で1,500円程かかります。ナンバープレートの変更がある場合は車検証の変更を行う車で手続きに行きましょう。

失くした時の再発行手続き

車検証を失くした場合は、免許証などの本人確認書類と手数料を持って陸運局や運輸支局に行きます。汚損や破損で再発行をする場合は、これとは別に車検証の原本も持参しましょう。手数料は400円程です。

車やバイクを引っ越し先に持っていくにしても、処分するにしても、見積もりや査定に時間をかけたいので出来るだけ早めに動き出すことが大切です。持っていく場合には、引っ越し作業と並行して、手続き関係で必要な書類の確認をしておきましょう。

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