引っ越しはまだ先だからとのんきに構えていると、直前になって引っ越し業者はどこもいっぱいで申し込みができない、なんて事態になってしまいます。
そんなことにならないためにも、引っ越し業者に予約の申し込みを入れて、引っ越し希望日にトラックと人員をあらかじめ確保しておく必要があります。タイミングはいつ頃が良いのか、何日前から予約できるのかについて説明します。
引っ越しの予約はいつから?何日前などの制限はあるの?
基本的には、業者のスケジュールに空きがあれば、予約は取れます。極端な話、すぐに荷物を運び出せる状態なら、引き受けてくれる業者さえ見つかれば翌日や即日の引っ越しもできます。ただし、多くの場合、早めに予約を取った方が安く引っ越すことができます。
そのからくりと、いつ頃予約をしたら良いのか、何日前までに予約をすべきかなどについて説明します。
引っ越しの予約は早ければ早いほど良いの?
引っ越し業者期は、引っ越し当日の3か月前からの受け付けを目安にしているところが多いです。荷物量が多い家族の引っ越しなら、遅くとも1か月前には申し込みましょう。単身で荷物が少ない人でも、2週間程度の余裕をもって予約をとることをおすすめします。
3月や4月に引っ越しを予定しているなら、さらに早めに申し込んだ方が安心です。その頃は、全国的に引っ越しの繁忙期となり、中でも子どもたちの学校が春休みになる3月中旬から4月上旬にかけては、早いうちから引っ越し業者のスケジュールが埋まってしまいます。
そうなると、自分の希望する日に引っ越しができず、引っ越し料金が高くなる日に引っ越しをする羽目になるかもしれません。
引っ越し先の住所が決まらないうちに申し込みできる?
会社の転勤の辞令が出るのは1か月前あたりが多く、それならまだ良心的な方で、2週間前に内示があるところもあるそうです。何もかも会社で準備してくれれば良いですが、そんなわけにもいかず、新居を自分で探さなければならないことも多いでしょう。引っ越しを予約するよりも、まず先に新居を決めなければ、と焦る気持ちもあると思います。
しかし、転勤先の支店や営業所が決まっていれば、引っ越しの予約が取れる業者が多いです。なぜなら、通勤に支障のない範囲で新居を探すことになるため、大まかに○○県○○市周辺として引っ越しの見積もりを取ることができるからです。新居が決まり次第、玄関前の道幅やエレベーターの有無など、詳細を伝えれば大丈夫です。
予約後に予定が変更になったときは?
新築中の家の完成に合わせて引っ越しをしたい、台風シーズンだから台風のこないときをねらって引っ越したい、とさまざまな思惑があり、直前まで引っ越しの申し込みを躊躇してしまう人もいるようです。
しかし、直前の申し込みで業者が運良く見つかれば良いですが、そうでないときは希望通りの引っ越しができません。また、足元を見られて高い引っ越し料金を吹っ掛けられることもあると聞きます。
もし予約をしていて引っ越しができなくなり、予定を変更したいというときは、前々日にキャンセルを申し出ることにより、解約手数料がかからないことは標準引越運送約款でも示されています。
キャンセルになりそうなときは、なるべく早めに申し出て延期をお願いするようにしましょう。一から引っ越し日を決め直し、また何社かに見積もりをし直してもらうのでは手間がかかってしまいます。延期なら、ダンボールなどの梱包資材費用も支払うことなく、そのまま流用することができます。
スケジュールの都合がつく人なら引っ越し料金が安くなる!
直前にならないと家族全員の都合が分からないというケースもあるでしょう。しかし、早めに引っ越しを申し込めば引っ越し料金が安くなることがほとんどなので、できるだけ安い引っ越しを目指すなら、早めの予約がおすすめです。
タイミングによる引っ越し料金の格差がスゴイ
引っ越しを申し込むタイミングが早いか遅いかの違いで、本当に引っ越し料金に差が出るのでしょうか。引っ越し経験のある人なら知っている人も多いと思いますが、実は、こんなからくりがあります。引っ越し業者では、過去の経験や世間の動向を元に、引っ越しの需要の多い日と少ない日の変動を予測して繁閑カレンダーを作っています。
大安や仏滅などの六曜や、連休、公立の小中学校の長期休暇などに合わせて、忙しくなる日、そうでもない日、あまり需要が見込めない日、の3段階に分けて設定している業者が多いようです。
引っ越し業者のホームページでは、3色で色分けしてお得日カレンダーを掲載しているところも多いので、確かめておくと良いでしょう。土日や連休は一番高い設定になっていることが多く、大安以外の週の中日は安い設定になっているはずです。だいたい、他の業者も似たようなものでしょう。
日にちに関係なく安い料金ですませたい人は、安い日をねらって次々に予約を入れるため、安い日はどんどんと埋まっていきます。
予約を早めにするメリットは大きい
早めに申し込むのが良いという理由は、単純に安い日に引っ越しが予約できるから、というだけではありません。早めに申し込めば、時間に余裕をもって引っ越し準備ができることが大きいです。
ある程度の規模の引っ越し業者なら、引っ越し準備リストや引っ越し手続き、荷造りの方法などのリーフレットを用意しています。早めにそれらに目を通すことにより、無駄のないスケジュールを組んで丁寧な荷造りができます。
遅く申し込んでしまうと、希望する日に予約が取れず、荷造りする暇もなく梱包プランを頼んでしまった、という人もいるので痛い出費になってしまいます。
家族の引っ越しなら計画や準備は前倒しするつもりで
引っ越しまでのスケジュールは、余裕があるので長期、中期、短期に分けて予定を立てることができます。家族の誰かが具合が悪くなったり、急用ができたりして計画通りにいかない日があったとしても、日程に余裕があれば何とかなるものです。
ギリギリでやろうとしても、引っ越しが近づくにつれ精神的余裕がなくなってしまいます。幼児や高齢者がいる家庭や引っ越しに慣れていない人なら、引っ越し準備は前倒しするつもりで進めた方が良いでしょう。
急いで引っ越しをしたい人に便利なサービス
引っ越しは早ければ3か月前から申し込めると説明しましたが、では、逆に急な引っ越しの場合はいつまでに申し込めば良いのでしょうか。引っ越し業者のホームページでは、3日前まで、2日前まで、要お問い合わせ、などと記載されています。
中には、前日や当日などの急な引っ越しを得意とする業者も見かけます。しかし、一社ずつ問い合わせしていたのでは、その間に刻々と時間が過ぎ去ってしまいます。
一括見積もりサイトなら直前でも受け付けてもらえる
大手から中小規模の引っ越し業者が多数登録している「引っ越し一括見積もりサイト」というインターネットのサービスがあります。自分の希望する引っ越し日と、現住所と引っ越し先の住所を大まかに入力して、指定事項を入力して申し込めば、引っ越し日にスケジュールが空いている業者から連絡が入る仕組みになっています。
早いところでは数分後にレスポンスがあるというのですから、こちらから一社ずつ問い合わせて空振りをすることもないので、急ぎのときに頼りになるシステムですね。
値引き交渉する手間もかからない
時間に余裕があれば複数の引っ越し業者に見積もりを出してもらい、それぞれ値引き交渉をして一番安い業者に決めることもできます。しかし、時間に余裕がないときはそんなにあれもこれもと欲張るわけにもいきません。
一括見積もりサイトなら、他の業者と競合していることが分かっているため、最初から最安値に近い見積もり額を提示してきます。その中から気に入った業者にスピーディーに決定できるので、いち早く荷造りに取り掛かれるでしょう。
まとめ
どこの引っ越し業者でも、3か月前から予約できるところが多いです。しかし、転勤族ならそんなに早いうちから辞令が出る例は少なく、何もかも不確定では予約も取りづらいため、実際には1か月前頃からの予約が多いようです。
単身なら、荷物も少ないため会社で辞令が出るのが直近の場合も多いと聞きます。それでも理想は、2週間前には予約を取った方が良いでしょう。
直近になるほど、引き継ぎや挨拶回り、送別会などで忙しくなり、引っ越し当日の朝になっても荷造りが間に合わず、スタッフ総出で梱包してもらい追加料金を払ったという人がいます。せっかく安いプランを頼んでも、追加料金がプラスされたのでは意味がありませんね。
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