不要品をメルカリやオークションで売る時の注意点

不要品をメルカリやオークションで売る時の注意点

引っ越しで荷造りを始めると、普段使っていない物や存在を忘れていた物、新居では使わない物など、あらゆる物と向き合うことになります。小さくなって着られない衣類や、新居に入りきらない家具や家電など、まだ使える物はゴミとして処分するのではなく、インターネットを利用した個人売買という方法があります。

パソコンやスマホで不要品が売れる

パソコンだけでなくスマホから手軽に出品できるフリマアプリやオークションサイトでは、誰でも気軽に品物を売買することができます。ハンドメイド小物、衣類、雑貨、家具など、あらゆる物が出品でき、自分で自由に値段を設定できる点が人気のメルカリと、ヤフオク!について紹介します。

利用者数が多く人気のメルカリとは

10代や20代の若者から支持を得ている人気のフリマアプリの代表格となるのが「メルカリ」です。一度はその名称を聞いたことがある人も多いでしょう。

珍品が出品されることも多く話題に事欠きません。たとえば株主優待券や、当たりくじ、何枚たまると応募ができるシールなどがあり、自分には不要だが必要としている人に出品するという、まさに需要と供給の一致ですね。このような物はほしいと思ってもなかなか探すことはできないでしょうから。

冗談で出品されているようなものもあり、出品画像を見て笑える話題として楽しむ人も多いようです。とにかく幅広いジャンルの品物がこれでもかと並びます。新品や中古の衣類や本、家電から家具、楽器、ゲーム、雑貨、アクセサリーなど多彩な物が、匿名の出品者が付けた値段で売られています。

誰でも簡単に使えるの?

パソコンがなくてもスマホだけで、誰でも簡単に使えます。メールアドレスと電話番号があれば、未成年でも親権者の同意があれば利用できます。実際、小学生や中学生と思われるやり取りも数多く行われているようです。無料の会員登録をして、商品を撮影した画像や、商品の説明文、値段などを入力するだけであっという間に出品ができます。

購入者が注文をしたり口座に入金があったりすれば、メルカリがすべてメールで通知してくれ、個人間での金銭の直接の取引はないため安心です。

メルカリを使うメリットは

入会、出品、販売までが単純明快で分かりやすいところが、多くの人が利用しやすいと思っている最大のメリットといえるでしょう。出品の制限も難しい制約がなく、規約に沿ったものなら何でも出品でき、自分で好きな値段を付けて売ることができます。

リサイクル業者では買い取ってもらえず、買い取ってはくれてもかなり安い査定で買い叩かれるようなものでも、出品できるところもメリットです。万が一売れなくても、販売されなければ出品手数料が無料なところも安心して利用できるポイントです。

しかし、利用者数は最大を誇りますから、珍品や古いもの、相場よりも高いと思えるようなものでも売れているようで、タイミングが良ければ出品後すぐに買い手がつくこともあります。

メルカリにもデメリットがあるの?

利用者に若年層が多いためか、値段の高いブランド品や宝飾品がなかなか売れないことでしょう。出品者としては買取業者の査定よりも高値で出品するために相場より高い値段ではなかなか買い手がつかないようです。買ってもらうためにはかなり安くする必要がありそうです。

また、若年層の利用が多いということで問題になりがちなのが、マナーの問題ではないでしょうか。購入者が小学生や中学生などの場合、何度も値下げ要求があったり、代金を支払ってくれなかったり、決められたルールを守れない人がまれにいるということです。やり取りの途中で連絡がとれなくなってしまうこともあるため要注意です。

オークションの出品はどこがおすすめ

オークションは競売という意味ですから、品物をほしい人が一番高い値段を付けた人に購入権があるということです。その制度を考えた場合、一番良いのは利用者数が多いサイトを利用することです。多くの人に見てもらえばそれだけ閲覧される率も入札件数も多くなります。

それらを踏まえておすすめなのは、インターネットのオークションサイトの老舗でもあるYahoo! JAPANが提供するヤフオク!です。利用者数と商品数が日本一であるのは誰もが認めるところでしょう。

成約までの流れは?

Yahoo! JAPAN IDを取得し、Yahoo!ウォレットおよび月額税込498円の有料のYahoo!プレミアムに会員登録することが必須です。

出品には、上記の会員費の他、品物が落札された場合に落札システム利用料が落札価格の8.64%、出品のための宣伝効果を高める設定によってはオプション利用料、入札があったあとに出品を取り消したい場合は出品取り消しシステム料540円がかかります。

商品がよく分かる画像を何点か、説明文と注意事項などをアップロードし出品します。利用者から商品に関する質問などがあれば回答します。入札があり期限が来て落札者が決定したら、代金が振り込まれたことを確認後、品物を落札者宛に送ります。

オークションのメリット

多くの人がほしいと思っている物は、入札がくり返されるたびにどんどんと価格が上がっていきます。最終的に思わぬ高値になっていることがあるのがオークションに出品する醍醐味でありメリットです。

買取業者では見向きもされないようなものでも、ほしいと思う人が何人かいれば高値で売れることもあります。また、店舗などであまり流通しないような品や、販売が終わった品なども、入札が殺到し高額になることもあります。

オークションのデメリット

利用者がオークションサイトを利用するのは、良い物を安く購入したいからです。つまり、人気のないものは入札件数が少なく安く買えるということになります。出品者にしてみればもう少し高値を期待していても結局は安い価格で落札されることも当然あるわけです。

最低価格を設ければ良いのですが、それだとなかなか入札すらされず期限を迎えてしまうこともあります。その辺の駆け引きが難しいところではあります。入札者の質問に対する回答は早く対応しなければなりません。落札後の発送なども遅れてしまうと、出品者の評価が下がってしまうこともあるため気を抜けません。

継続して出品するつもりなら規約をよく読み、トラブルがないようシステムや出品の流れをきちんと理解しておかなければなりません。一時的にほんの数点を出品するだけでは、費用や規約などの理解のハードルが高いと感じることもあるでしょう。

メルカリとオークションを使う際の注意点は

自宅に居ながらにして不用品を売ってお金に変えることができるのはありがたいですね。しかし、気軽に利用できるとは言っても守らなければならないルールや気を付けたい注意点があります。

引っ越し前の忙しいときには不向き

引っ越しを機に、思い立ってメルカリやオークションサイトを初めて利用するのはおすすめできません。購入で一度でも利用したことがあれば何となくやり取りの流れは理解できるかもしれませんが、引っ越し準備があるときにそれらのサイトの規約を精読して理解して一連の流れを遅滞なく進めるのは難しいと言わざるを得ません。

また、質問があれば回答したり、成約後は入金を確認したり、品物を発送するために梱包したり、何かとそのための時間が必要になってしまいます。

引っ越しに慣れていない場合は、他の手続きや買い物や荷造りなどにもかなりの時間を割かれることを覚悟しなければなりません。その中で、見知らぬ第三者に失礼のないようにやり取りをしなければならないのは、かなりの負担にならないでしょうか。

一品ずつの出品は手間がかかり過ぎる

一つの品を出品するために、少しでもきれいに見えるように工夫をして撮影し、少しでも高値で売れるように宣伝の文章を考え、手間ひまをかけて出品しても、売れないときには売れません。売れたとしても、単価の安いものでは数百円の利益にしかならず、そのためにどれだけの時間を割いているのかコスパを考えてみましょう。

単価の高いものが売れれば良いですが、安いものをいくつも出品するのでは、手間がかかり過ぎ、その割にはたいした儲けにならないことが多いのではないでしょうか。

売れるまでに時間がかかる

一つの品が売れるまでに、購入希望者と数日間に渡り何度もやり取りをしなければならないことも想定されます。相手が購入の決断を下すまで、何日も対応しなければならないかもしれません。

このように、一つの品が売れるまでの時間があらかじめ予想できないことがデメリットになってしまいます。結論を引き延ばされても、こちらから急かすわけにも行かず対処のしようがありません。

早く売りたい人にはリサイクルショップがおすすめですが、高く売るには不要品ごとにショップを使い分けるのがポイントです!「不要品を高く買い取ってくれるリサイクル業者まとめ」の記事で詳しく解説しているので、ぜひチェックしておきましょう。

売れ残ったら引っ越し前に処分できない

売れ残ってしまったり、購入希望者の結論が出ないのでは、引っ越し先に品物を持って行かなければならない事態もあり得ます。引っ越し料金を安くしたいために物を減らすという目的からは外れてしまいます。

最終的に売れれば良いですが、そこまで手間ひまかけても見向きもされない場合もあります。お金をかけて引っ越し先に運び、その挙げ句、売れなかったために処分料が生じるのも納得がいきませんね。何のために手間ひまをかけて出品したのか、ということになってしまいます。

まとめ

引っ越し前の慌ただしいときに、不用品処分のために時間がかかり過ぎるのはもっての外です。それ以外にやらなければならないことが山積みですから。出品したものがわずかばかり売れても、忙しいときに時間を融通して対応した割には収益が期待したほどではなかったということもあるものです。

そんなときには、買取ショップに買い取ってもらえば、手間がかからずにすぐ現金化できるため、引っ越し前の利用にはおすすめです。

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