一人暮らしの引っ越しをする時に、なんだかお得そうに見える「単身パック」。引っ越し大手ならどこでも設けているサービスですが、よくよくサービス内容を比べてみると、それぞれに特色があります。
そこで、大手引っ越し業者の単身パックとはどんなものなのか、料金はどれくらいかかるのかなどを比較してまとめてみました。
業者ごとにサービス内容を比較してみよう!
説明がしやすいからか、一人暮らし世帯の引っ越し向けのサービスを単身パックということがあります。しかし実は、単身パックという名前がついているものは日通だけで、他の引っ越し業者では、それぞれ異なった呼び名がつけられています。
今回は、なかでも大手業者5つについて紹介します。
業者名 | サービス名 | 料金 | 訪問見積 |
---|---|---|---|
ヤマト | 単身引越サービス | 固定 | 不要 |
ヤマト | 単身引越サービスmini | 固定 | 不要 |
日通 | 単身パックS | 固定 | 不要 |
日通 | 単身パックL | 固定 | 不要 |
日通 | 単身パックX | 固定 | 不要 |
サカイ | パンダロジスティックス | 変動 | 不要 |
アート | 一人暮らしのお引越し | 変動 | 要 |
アリさん | 超ミニ引越しプラン | 変動 | 要 |
アリさん | 特ミニ引越しプラン | 変動 | 要 |
アリさん | ミニ引越しプラン | 変動 | 要 |
これらのサービスについて、タイプ別に次で詳しく見ていきましょう。
翌日以降に新居に配達!時間に余裕がある人向けのコンテナタイプ
指定のコンテナに載る範囲内なら、固定の料金で利用できるタイプです。料金は、選ぶプランと移動距離によって異なります。荷物の運び方は宅配便のシステムと同じようなもので、集荷してもらったら翌日以降に新居に配達されます。
トラックを貸し切りにしない分、割安で利用できるのが、このタイプの特徴です。荷物が少なくて、引っ越し作業が一日で終わらなくてもかまわない人におすすめです。
ヤマトホームコンビニエンス「単身引越サービス」
単身引越サービスには、スタンダードなタイプとminiタイプの2つが用意されています。スタンダードなタイプの場合、104cm×104cm×170cmの大きさのコンテナに積めるだけの荷物を運んでもらえます。
小さめ2ドアの冷蔵庫と4kgの洗濯機、電子レンジといった必要最低限の電化製品と、ダンボール10箱、衣装ケース3つ程度と布団ワンセット、スーツケース1個を入れてちょうどくらいの大きさです。
miniタイプのコンテナは、104cm×104cm×130cmと高さが抑えられる分、容量が少なめです。ダンボール15箱と衣装ケース3つ程度、布団ワンセットが入るくらいの大きさなので、電化製品は引っ越し先でそろえるという人は、こちらのタイプを検討すると良いでしょう。
スタンダードのものより、1,000円ほど安くなります。ただし、取り扱いエリアが限られているため、ヤマトホームコンビニエンスのサイトで事前に確認しておきましょう。
見積もりの取り方
新居や旧居の住所と荷物量、希望の作業日と時間帯をサイトで入力すると、見積もりを取ることができます。荷物の容量はコンテナの大きさによるため、訪問見積もりの必要はありません。距離にもよりますが、10,000円~20,000円程度かかります。
インターネットで申し込むと割引が適応されるweb割や平日割引など、各種割引が用意されています。すべて利用できれば5,000円以上割引になることもありますが、繁忙期は利用できないものがあるので注意しましょう。
さらに、3/20~4/2のシーズン中は、BOX1個につき2,000円UPになってしまいます。できれば繁忙期を外して発着作業を依頼できるよう、調整すると良いでしょう。
日通「単身パック」
こちらも、指定のコンテナに積み切りで、宅配便のように荷物を届けてくれます。サイズはS・L・Xの3種類で、それぞれ以下の大きさです。
- S:108cm×74cm×155cm
- L:108cm×104cm×175cm
- X:Lサイズの約3倍
SサイズとLサイズはそれぞれ、ヤマトホームコンビニエンスの単身引越サービスのminiとスタンダートと同じくらいの大きさです。それでは足りない人のためにXサイズも設けている点に、日通の特徴があります。
すでに一人暮らしを経験していて、ソファやベッドなどの大型家具も運びたいという人は、こちらのタイプを検討してみましょう。自転車など、コンパクトに折りたためない荷物があっても安心です。ただし、Xサイズのものは、鉄道を利用する関係で150km以上離れた場所への引っ越しにしか対応していないので、気をつけましょう。
見積もりの取り方
見積もりは、日通のサイトで住所や連絡先、荷物量、配達希望日などを入力して取ります。距離や割引によって変わりますが、相場は20,000円前後です。単身パックXに関しては、料金表が用意されているので、参考にすると良いでしょう。
サカイ引越センター「小口のお引越し:パンダロジスティックス」
パンダロジスティックスも、指定のコンテナに載せて荷物を運んでもらいます。他のコースより料金が安めに設定されているため、梱包資材のサービスはついていません。必要な場合は有料になるので、注意しましょう。
まだサービスを開始して日が浅いため、関東から関西エリア、関西から関東エリアの引っ越しのみしか対応していません。利用を検討している場合は、公式サイトで対応エリアをチェックしてみましょう。
見積もりの取り方
見積もりは、電話やインターネット経由で取ることができます。インターネット経由の場合は、その場で料金が表示されるわけではなく、メールで返信が受けられます。
ただし、こちらは固定の料金ではなく、顧客ごとに荷物の量から判断して見積もりを取る方式を採用しています。そのため、同じような量の荷物で複数の人が依頼したとしても、それぞれ違う金額が提示される場合があります。
個別に見積もりを取ってもらうプラン
普通の引っ越しと同じように、訪問してもらって見積もりを取るタイプです。単身パックと銘打ってはいますが、普通の場合と同じように考えても良いでしょう。値段が固定でない分、交渉次第で安くできる可能性が高いです。
アート引越センター「一人暮らしのお引越し」
以前は単身パックが用意されていたアート引越センターですが、現在は「一人暮らしのお引越し」用の見積もりフォームが設置されただけで、普通の引っ越しとあまり変わりません。
見積もりの取り方
ネットで申し込むフォームはありますが、荷物量を入力する項目がないので、訪問見積もりを頼まなければなりません。また、単身引っ越し用のスマホアプリもあります。こちらには、家財の内容を入力する項目があるので、訪問見積もりなしで大まかな料金を知ることができます。
アリさんマークの引越社「ミニ引越しプラン」
超ミニ引越しプラン、特ミニ引越しプラン、ミニ引越しプランの3つが設けられていて、荷物量によって決まります。それぞれの荷物容量は、以下の通りです。
- 超ミニ引越しプラン
- 特ミニ引越しプラン
- ミニ引越しプラン
ダンボール10個まで
ダンボール15個までと、小さめな荷物2個くらい
ダンボール20個までと自転車、その他必要最小限の電化製品くらい
通常プランよりも安く引っ越しできる分、制限がいくつかあります。まず、引っ越し先は同一区内、もしくは同一市内の5km圏内でなくてはなりません。また、日にちや時間の指定もできません。さらに、ダンボールの大きさは、3辺の合計が150cm以内のものに限ります。
見積もりの取り方
サイトで名前や連絡先、住所などの項目を入力すると、訪問見積もりのアポイントメントを取るための電話がかかってきます。インターネット上で見積もり額が表示されるわけではありません。
訪問見積もりによって、ミニ引越しプランが利用できるかどうかが分かります。利用できない場合は、適切なプランを教えてもらえます。
単身パックの料金相場は?
料金については荷物量や距離で変わりますが、20,000円~50,000円程度かかると想定しておきましょう。一つ一つ料金を調べるのはかなり大変なので、一度入力すれば複数の会社に見積もりを申し込める「一括見積もりサイト」を利用するのがおすすめです。
まずは、単身パックで荷物を運ぶのにどれくらいの料金がかかるのか、見積もりを取ってみることが大切です。予算と合わない場合は、荷物の量を調節したり、大きな荷物を新居で購入したり、いろいろ試してみるようにしましょう。
場合によっては、単身パックにこだわらず、その他の運び方も視野に入れてみることが大切です。便利な「一括見積もりサイト」を早めに利用して、たくさんの業者を比較することが、引っ越しを成功させるカギになります。
※サービスの内容および金額はすべて執筆時のものです。
引っ越し一括見積もりサイトランキング
LIFULL引越しを運営しているのは、賃貸などで有名なホームズです。テレビCMも放映されているため、知名度が高く安心です。
提携業者数も多く、キャッシュバックキャンペーンや利用者特典があるため、一括見積もりサイトとして人気が高いです。
引っ越し料金が最大で60%割引になるというのは業界でもトップクラスのなので、まずはここを使って比較するのがおすすめです
LIFULLと同じくTVCMで有名なSUUMOも、引越しの一括見積もりを行っています。
運営は大手企業のリクルートなので、信頼度という点では抜群です。
SUUMOならではの特典や、最大で引っ越し料金が50%OFFになるプランなどあるのでお得なサイトです。
引っ越しシーズンになるとテレビでよく見かける「引越し侍」。
引越し見積もりの比較サイトとしては大手の1つで、330社以上の中から最大10社の見積もりをまとめて比較できます。
引っ越し料金も最大で50%安くなるので、おすすめのサイトの1つです。