
やっと引っ越しの荷物が片付いたと思ったら、ダンボールやら緩衝材やらが大量のゴミの山に…。緩衝材は分別してゴミの日に出せばいいとしても、かさばるダンボールはどうしたらいいのでしょうか。
山積みのダンボールを前に困ってしまわないように、引っ越し業者に回収を頼む場合の料金と、その他の処分方法について知っておきましょう。
ダンボール回収の無料と有料
引っ越しで大量に使うダンボールは、後日無料で回収に来てくれる業者もあれば、回収をお願いすると有料になる業者もあります。以前は無料で当たり前のように行っていた業者も、徐々に有料オプションに移行する傾向があります。
ダンボールをちょっと取りに来るだけなのだから、外回り営業やほかの業務の間にささっと取りに来てくれればいいのに、と思う人も多いでしょう。
しかし引っ越し業者としても、サービスの品質の維持や向上への取り組みの一環として、ダンボールの無料回収をしたくてもできない、世知辛い事情があります。その3つの例を見てみましょう。
事情1.経済事情の変化
消費税の増税や、上がらない給与、雇用体制の変化などのため、家計から出せる引っ越し費用は昔に比べて控えめな額になってきています。
節約に関する特集などをテレビや雑誌で多く見かけるようになったことからもわかるように、少額の買い物でも家庭の財布のひもは固くなりました。ある程度の大きな金額を必要とする引っ越し費用ならなおさらです。
そんな客側の要望に応えるため、引っ越し業者も価格競争に力を入れるようになりました。そして値段を安くした分、経費を安く抑える努力の一環として、ダンボールの回収などの無料サービスが縮小されてきています。
事情2.不景気で費用が高騰!
ただ単に価格競争しているだけなら、顧客満足度を高くできるアフターサービス的な回収作業を有料化する企業は、こんなに多くなかったかもしれません。
追い打ちをかけて有料化を推し進めているもう一つの事情、それは、不景気による費用の高騰です。車の維持費や移動にかかるガソリン代、回収したダンボールを処分するための費用は、着実に増えています。一つ一つは微々たる額でも、全体的に見ると多額になります。
ダンボールの回収が無料かどうかで引っ越し業者を決定する人は、そう多くありません。
そのため業者は、そこに予算をかけるくらいなら見積もり額を安くして、より多くの引っ越しを自社で取り扱いたいと考えます。その結果、ダンボールの無料回収を行なう業者ははどんどん減っていったといえます。
事情3.回収だけでこんなにお金がかかるって知ってた?
忘れてはいけないのが、ダンボールの回収業務にかかる人件費です。たいていの場合、引っ越し業務の間に取りに行くので、トラックに3~4人ほどの作業員が乗り込んだ状態で移動します。
一件当たりの回収業務にかかる時間は1時間半程度で、もちろんその間も人件費が発生しています。
そのため、トラックに3人乗っていてそれぞれ時給1,000円で働いていると仮定すると、その間にかかる人件費だけで4,500円ほどです。さらにガソリン代などの諸経費がかかることを考慮すると、ゆうに5,000円以上はかかってしまいます。
それだけ逼迫した状況にあっても、ダンボール回収の有料オプションは1,000円前後と良心的な価格帯にとどまっています。業者側の負担を考えるとかなり良心的で、業者側の持ち出しも多いです。
こうした業者の事情を知ると、有料だからといってあまり不満に思わずに利用できるかもしれませんね。
その他の処分方法
無料で処分ができるなら、引っ越し業者の有料オプションを頼まずに済ませたいと思っている人は、ゴミの日や古紙回収業者などを利用しましょう。新居にダンボールを置いておく場所があるなら、ゆっくりと時間をかけて調べることができます。
ゴミの日
一番簡単なのが、資源ゴミの日に出すことです。ただ、月に一回しか回収していないなど、捨てられる日に限りがあるので、早く処分したい場合は他の方法にしましょう。
また、あまりに大量のダンボールを一度にゴミ捨て場に出すのは、他の住人のゴミ出しの邪魔になる可能性があるので控えましょう。
古紙回収業者
廃品回収やちり紙交換、古紙回収業者などと銘打って、ダンボールや雑誌などの紙資源を集めている業者に引き渡す方法もあります。
軽トラックで巡回している業者に渡すか、直接持ち込みます。最近は「古紙回収業者 地域名」などで検索すればすぐに最寄りの業者を見つけられます。回収したダンボールは、古紙回収業者が分別して換金します。それが古紙回収業者の儲けとなるので、回収は無料で行ってくれます。
回収ボックス
スーパーの駐車場や空き地など、いたるところに資源回収ボックスを設けている古紙回収業者もあります。受け入れ無料で常時解放されているので、自家用車でそこまで運んだら指定のボックスに入れるだけで処分完了です。
設置している業者によっては提携先のスーパーで利用できるポイントを還元してくれるところもあるので、一度近所で探してみましょう。
引っ越しの際に大量に使うダンボールは、トイレットペーパーやノート、コピー用紙など、利用用途の多い貴重な資源です。燃えるゴミに出すのではなく、引っ越し業者の回収サービスや古紙回収など、リサイクルにまわせる処分方法をうまく利用し、資源を大切にしましょう。