石油ストーブやファンヒーターを持っていく場合の注意点

石油ストーブやファンヒーターを持っていく場合の注意点

寒い冬の強い味方の石油ストーブや石油ファンヒーターですが、引っ越しをする時には注意が必要です。引っ越し準備のやり方や、灯油が余ってしまった時の対処の仕方などを解説します。

石油ストーブや石油ファンヒーターは運んでもらえるの?

「引っ越し屋さんに頼むなら、石油ストーブや石油ファンヒーターは運んでもらえないよ。」そんな話を聞いたことがある人もいるかもしれません。実はこの話、半分正解で半分は間違っています。

石油ストーブや石油ファンヒーターを運ぶ時に問題になるのは、それら自体ではなく、中に入っている灯油です。そのため、灯油が入ってさえいなければ、問題なく運んでもらうことができます。

中身入りは危険品扱い!

どうして灯油が入ったままではいけないのかと言うと、標準引越運送約款で「危険品」に指定されているからです。

引っ越し業者と消費者の間で問題が起こらないように決められたルール、標準引越運送約款では、灯油は第4条第2項第2号で定められた「火薬類その他の危険品」に該当するため、引っ越し業者は引き受けを拒否できます。

危険品には、ガソリンやガスボンベ、消火器等色々ありますが、灯油も非常に燃えやすく、万が一漏れ出してしまうと他の荷物を汚してしまう可能性もあります。

ですから、中身が入ったままの石油ストーブや石油ファンヒーターは危険品として扱われ、引っ越し業者のトラックには載せてもらえません。

※参考:国土交通省「標準引越運送約款」
http://www.mlit.go.jp/common/000021071.pdf

灯油タンクは空にしておこう!

まず、一番大切なのは灯油タンクを空にしておくことです。ただ、それだけではまだ十分とは言えません。石油ストーブや石油ファンヒーターの内部に残っている灯油を全て抜ききって、やっと運んでもらうための条件を満たすことができます。

タンクの中身が残っているなら

灯油タンクの中身が少ししか残っていない場合は、牛乳パックなどの紙パックにキッチンペーパーや新聞紙を詰めてそこに流し込みます。こちらはそのまま燃えるゴミとして処分しましょう。

半分以上も残っているなら、ポリタンクに戻してしまいましょう。この時、半分に切ったペットボトルの上部を漏斗として使うと、こぼさず簡単に作業をすることができます。ポリタンクの灯油の廃棄方法は後で説明します。

空焚きで使い切る!

灯油タンクを空にしたのにどこに灯油が残っているの?と思う人は一度タンクを差し込む場所をのぞき込んでみましょう。タンクの受け口に灯油がたまっているのが見えます。

ここにたまっている分だけなら、付属のスポイトなどで回収すれば良いかと思いますが、そこから石油ストーブや石油ファンヒーターの芯の方までパイプが通っていて、内部にはまだ灯油が幾らか残ったままになっています。

これらの灯油を布や紙でぬぐって取り去るのは至難の業なので、空焚きをして使い切りましょう。
やり方は、冬が終わって片づける前に行うのと同じで、石油ストーブや石油ファンヒーターをつけるだけ。火が勝手に消えてしまうまで放置すれば、空焚き完了です。

ここで注意したいのが、石油ストーブや石油ファンヒーターから出てくる煙や臭い。普段使いしている時よりも強い臭いや煙が発生するので、屋外で行うか、換気をしっかりとしましょう。

余った灯油の処分方法

キリ良く使い切ることができれば良いのですが、ついつい安くて買いすぎてしまったり、使い残しが出たりで灯油が余ってしまうこともあります。ご近所さんにもらってもらうことができないなら、ガソリンスタンドに廃棄をお願いしましょう。

ガソリンスタンドでは、古くなって使えなくなったり、余ってしまった灯油を無料で引き取って廃棄してくれるサービスがあります。新しい灯油であれば、買い取りを行っているところもあるので、新しい灯油で量が多い場合は廃棄する前に、買取サービスのあるガソリンスタンドを探してみましょう。

灯油漏れは補償してもらえない!?

空焚きするのを怠って「中身は空です」と偽って運んでもらった場合はもちろん、万が一、灯油の処理を忘れてそのまま積み込んでしまい、灯油漏れや火災が起こった場合でも、荷物の補償はしてもらえない可能性が非常に高いです。

何故なら、引っ越し会社のほとんどが、家財の損害に対する補償の基準を、標準引越運送約款を基に定めているからです。そのため、危険品として引受拒絶の対象になっている灯油が原因の損害は、補償してもらえないと考えて、万全の対策を施した上で運んでもらうのが良いでしょう。

灯油漏れしない梱包をしよう!

空焚きを終えたら、後は引っ越し業者に任せてしまえば良いですが、自分で梱包する場合はまず給油口に紙を詰めて、灯油漏れが起きないよう栓をしましょう。トイレットペーパーや古新聞では、灯油を吸った時に破れやすく、取り除きにくいので、キッチンペーパーがおすすめです。

給油口に栓をしたら、大きめのゴミ袋の底に新聞紙を引いて石油ストーブや石油ファンヒーターをその上に置き、包み込みます。後は、袋ごとダンボールに入れて、間を緩衝材で埋めれば終了です。

引っ越しが終わったら動作確認を!

引っ越しが終わったら、しばらく使う予定がなくても、一度梱包を解いて動作確認を行いましょう。引っ越し作業のせいで壊れていたとしても、搬入の日から3ヶ月以内に連絡しなければ補償してくれません。

これは、上で説明した標準引越運送約款の第25条第1項で3ヶ月以内に通知がなければ補償の責任がなくなると定められているからです。せっかく新居に持ってきたのに使えなければ意味がないので、面倒がらずに確認をしましょう。

まとめ

せっかく購入した灯油を、使い切れずに廃棄してしまうのはもったいないので、引っ越しの2週間くらい前から計画的に使用し、足りない場合は使い切れる量だけを購入し、引っ越し前にはきちんと空焚きをして、当日運んでもらえないなんてことにならないように準備をしましょう。

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