引っ越し当日に雨が降った場合は中止や延期になる?

引っ越しは、できれば晴天の日に行いたいのは山々ですが、運悪く雨の中の引っ越しということも起こります。天気が悪いときは、中止や延期ができるのでしょうか。今回は、引っ越し当日に雨が降ってしまった場合の対応について説明します。

悪天候での引っ越しはどうなるの?

引っ越しは1か月ほど前に予約することが多く、まだ当日の天気予報までは知る由もありません。週間天気予報が発表されてから慌てて引っ越し業者に申し込み、運良く晴れの日の予約が取れたにしても、当日必ず晴れるとは限りません。とりあえず雨でも引っ越しはやるもの、と準備を怠りなく進めることが大切です。

危険のない限りは雨天決行

豪雨や降雪や台風などで道中の交通機関や道路が不通になったり、警戒警報や避難指示が出たりしない限り、たいていは引っ越しは荒天の中でも行われます。梅雨や台風シーズン、冬の降雪など、季節によって様々な影響がありますが、その都度引っ越しを延期していたのでは、引っ越し業者も依頼者もその後のスケジュール調整がうまくいず困ってしまいます。

引っ越し当日を退去日としているなら尚更長く日延べするわけにもいかないでしょう。よほどの危険のない限り引っ越しは行われます。

引っ越し業者は対策している

引っ越し業者は、もちろん家財を濡らさないように悪天候に対応できる養生資材を用意していて、防水のシートやカバーをかけて荷物を極力濡らさないように安全に運んでくれます。トラックの荷台から、玄関ドアの距離が近いほど安心できるでしょう。

また、万一濡れた家具はきちんと水滴を拭き取ってくれます。濡れたまま、壁にピッタリと設置してしまうようなことはありません。雨の日は念のため、多めにぞうきんやタオル、バスタオルなどをすぐ出せるように準備しておくと良いでしょう。

このように雨で足元が悪く滑りやすくなっていることから、普段よりは若干作業時間が余計にかかってしまうかもしれませんが、通常の雨の場合は中止になるということは、まずありません。

雨の日の引っ越しの注意点を教えて!

濡らしたくない大切な荷物だけでも、事前に雨に備えた準備をしておくことにより、雨の中の作業でも神経質にならずにすみます。どのようなことに気をつけて梱包したら良いのか、注意点を説明します。

事前の準備が明暗を分ける

引っ越し当日が雨かもしれないというときは、荷造りの段階から雨対策をしておいた方が良いでしょう。たとえば、水に弱いパソコンやAV機器など濡れて困るものは濡らさないように保護することが大切です。

たいていは、プチプチなどの気泡緩衝材を巻きつけてあるはずですが、すき間から雨水が入り込まないともいえないため、全体をすっぽり覆える大きめのビニール袋や大きなファスナー付きビニール袋などに入れてください。蒸れるのが心配な人は、乾燥剤を入れると良いでしょう。

間違っても、荷造りをしたダンボールに防水シートを巻き付けたり、特大のゴミ袋にダンボールごと入れたりするのは止めてください。荷物を運ぶときに滑って落としてしまったり、トラックに積み込むときに滑って荷崩れしやすくなりますし、袋の外側にたまった雨水が流れ出し、他の家具やダンボールを濡らしてしまいます。

大切なものだけでも雨に備えた荷造りを

雨対策はそんなに大げさなものではありません。荷造りの際にダンボールを組み立てたときに、大きなゴミ袋やビニール袋を広げて入れておくだけです。その中に、濡れて困る本や書類や教科書類、衣類などをそのまま入れます。

引っ越し先の自治体で使用することになる大きいゴミ袋が入手できれば、無駄になりません。袋の中に入れ終わった荷物は袋の口をねじったり折り込んだりして、上から雨水が染み込んでも中に入らないようにしておけばOKです。

濡れたダンボールはそのままにしておかない

引っ越し先では、まずは、室内に置いたダンボールが雨で濡れていたら、全部の面の水分を吸水性の良いタオルで拭き取りましょう。水滴がついたままでは、だんだんと中に水分が染み込み、場合によっては中に入れた物の色落ちの原因になったりします。最悪、ダンボールの強度が弱まって崩れてしまうかもしれません。

エアコンがすぐ使えればドライ運転したり、扇風機で室内の空気を循環させたりして、少しでも早く乾かすように心がけましょう。

新居の床を汚さないような工夫を

濡れただけならまだしも、ダンボールの底に泥汚れが付着していないとも限りません。そのまま置いてしまうと新居の床や畳が汚れてしまいます。極力汚さないためには、大きめの防水のレジャーシートが役に立ちます。あらかじめ下に敷いて置けば、仮置きしたときなど、新居を汚さずにすみます。

台風で各地に被害が!こんなときの引っ越しは?

台風の多い時期は、予想進路上に我が家があると引っ越し直前まで気が気ではありませんね。ニュースで各地の被害状況などを見ると、今後の勢力が弱まることを祈らずにはいられないでしょう。

意に反してますます勢力を強めたときなど、台風の中での引っ越しに不安がある場合にはいったいどうしたら良いのでしょうか。

子連れの移動は大変!延期も視野に

台風の最中、引っ越し先の新居まで移動するのは自家用車か、公共の交通機関か、新幹線か、飛行機か、などによっても事情が異なってくるでしょう。引っ越し先が遠距離の場合、新幹線や飛行機の便を利用する人が多いです。

島しょ部では船便ということもあるでしょう。まず、移動の足が確保できるかどうかを見定めなければなりません。何とかしてトラックが到着できたにしても、肝心の依頼主が現地にたどり着けず、代わりの人も立ち会えないようでは引っ越しはできません。

そもそも、道中の交通機関が欠航や欠便になるような悪天候のときは、引っ越しを強行したところでろくなことはないでしょう。まして、小さな子ども連れの場合、ベビーカーが使えなければ、荷物や傘を持って抱っこやおんぶでの移動は困難を極めます。

そのような状態が見込まれるときは、引っ越しは別の日に延期したほうが引っ越し業者、依頼主、家財にとっても安全であることは言うまでもありません。

2日前にキャンセルすればキャンセル料はかからない

ただ、引っ越し業者にとってはよほどの悪天候でない限りはスケジュール通りに予定をこなしたいという思いがあります。そのため、なかなか引っ越し業者から中止を言い出せません。

もし、何日か前に台風が生まれ暴風雨圏内に入ることがあらかじめ分かっているようなときは、思い切って依頼主からキャンセルや延期を申し出ましょう。引っ越し当日の2日前までにキャンセルを申し出ればキャンセル料はかかりません。

標準引越運送約款のルールによると

国土交通省が公示する「標準引越運送約款」によれば、引っ越し当日の2日前までにキャンセルを申し出ればキャンセル料は一切かからないと記載されています。また、約款によると、引っ越しの2日前までに業者は依頼主にその後の変更がないか、見積もりに間違いがないか、などを連絡して確認を取ることが義務付けられています。

その際に、台風が来るため当日に影響があるような場合は、業者と相談してキャンセルを申し出ると良いでしょう。その時点ではキャンセル料は一切かかりません。

直前までギリギリ様子を見ることにしたとしても、引っ越し当日のキャンセルは、引っ越し見積額の20%のキャンセル料がかかってしまいます。引っ越し前日のキャンセルなら、10%です。

朝からテレビ各局が台風中継をして不要不急の外出は避けるように促しているような危険な場所の引っ越しになるなら、引っ越し業者側も安全のために強行することは避けるでしょう。

引っ越し当日のキャンセルの場合でも、悪天候によるもので、依頼主の都合によるキャンセルでなければ、キャンセル料がかからないことが「標準引越運送約款」に記載されています。

引っ越し業者独自に約款を作成し国土交通省で許可を得たものなら若干内容に相違があるかもしれません。まずは、約款をよく確認し、引っ越し日の2日前には業者と連絡を取り、いろいろな場合を想定して、最善の対策をしましょう。キャンセル料の扱いについてもきちんと確認しておくことが肝要です。

まとめ

どこの引っ越し業者でも、基本は雨天強行になります。自分が雨の中の引っ越しは嫌だと思っても、勝手に中止にするわけにはいきません。2日前までならキャンセル料は無料とは言え、その後のスケジュールの再調整が面倒です。後日、自分の都合の良い日に引っ越し業者が空いていて、引っ越しの予約が取れるかは保証できません。

多少の雨でも心配のないように、荷造りの際に、ダンボールに入れる前に大きな袋を被せておけば、心配の種が少なくなりますね。また、雨の際の家財の保護や作業内容は、引っ越し業者により差が出ます。その点も含めて、安心できる業者選びをしましょう。

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