引っ越し業者は、世間の休日である土日祝日が稼ぎどきですが、代わりに平日に休みを取っているところはあまり見かけません。主だった引っ越し業者のホームページを見ても特に定休日を設けてはいません。
しかし、年末年始については何日間かを休業にしているところが多いです。そのため、年末年始に引っ越しを行う業者は少数ということになりますが、その時期の引っ越し料金相場はどの程度なのでしょうか。
年末年始はいつからいつまでが休業日?
年中無休としているところや、1月1日だけを休業とするところ、逆に1週間程度の長期休業をとるところなどさまざまありますので、利用の際にはよく確認しましょう。各引っ越し業者の公式ホームページで、年末が近づくとTOPページに掲載されることが多くなります。
引っ越しカレンダーがあればそこで見られますし、見当たらない場合はよくある質問などに年末年始の休業について掲載されていることがあります。探しても見つからないときには、フリーダイヤルなどで問い合わせてみましょう。
年内はいつまで営業しているの?
年内ギリギリの30日や31日に引っ越しをしたい場合は、早めの予約がおすすめです。また、いくつもの営業所で展開する引っ越し業者でも、各地域の需要により、営業所別に休業日が異なることがあります。よく確かめましょう。
引っ越し業者の仕事始めはいつから?
年始はお正月の三が日、1月1日から3日までを休業としているところが多いです。公的機関も1月4日を仕事始めとしているところが多く、三が日はまだまだお正月気分で、年明け早々に引っ越しを計画しようと思う人が少ないからでしょう。
引っ越しの問い合わせも見積もり依頼もあるかどうか分からず、トラックが稼働しないのにわざわざ出社しても、会社側からすれば人件費の無駄になるのかもしれませんね。
年末年始に引っ越しをしたい場合は
年末年始は大掃除をすませたり帰省したり、独身でも家族でも年中行事としていろいろとやることがある人も多いでしょう。しかし、どうしてもこの時期にしかまとまった休みが取れず、年末年始に引っ越しを強行せざるを得ない事情がある人もいるようです。
その際に、どこの引っ越し業者が年末年始に営業をしているか、その中ではどこが安く引き受けてくれそうかということを探し回るのも面倒です。
そのような条件が厳しい時期に引っ越しを依頼したいときには、引っ越しの一括見積もりサイトを利用すると、年末年始に営業をしている業者が見つかるので簡単です。引っ越し希望日を入力すれば、その日の引っ越しが確実にできる業者からしかレスポンスはありません。
近くにあるのに名前も知らなかった小規模の引っ越し業者が見つかるかもしれません。メールにホームページのURLがあれば、必ず目を通してみることをおすすめします。さまざまなプランや会社のポリシーなどがわかり、日々の作業記録がブログに載っていることもあります。
社員のユニフォームや、トラック、養生のしかたなど、写真で作業の雰囲気がわかることもあり参考になりますよ。良さそうな業者から3社程度ピックアップして訪問見積もりを依頼すれば結果的に時短になりハズレがないと思います。
年末の引っ越し料金相場はどのくらい?
さて、気になる引っ越し料金ですが、ほとんどの引っ越し業者が休業になる年末はどうでしょうか。12月中の引っ越し料金相場とも併せて見てみましょう。
年末は意外と需要がある時期…年末の駆け込み需要があり高い
12月中旬以降は学校や職場が冬休みになるため、一区切り付いたところで引っ越しをするケースは多いです。賃貸住宅に住んでいる人は、家賃の関係で月末近くまで住んで、25日の給料日以降に引っ越したいと思う人がいるため、26日から28日にかけて一時的に需要が増えます。
通常期や繁忙期と比べると料金は
一年を通してみると12月は閑散期にあたり、料金相場も低いので引っ越しにはおすすめの時期ですが、年末近くは事情が異なります。年が明けてからの引っ越しでは、準備に追われてお正月どころではなくなってしまいます。多くの人はできれば年内のうちに引っ越しをすませ、新居でお正月を迎えたいという思いがあるでしょう。
そのため、年末近くは12月初旬と比べると駆け込み需要が多く、引っ越し料金の相場は高くなります。しかし、超繁忙期の3月や4月に比べれば、そこまで高騰することはありません。それでも下半期が始まる前の9月の引っ越し並みに、やや高めの料金相場になることは覚悟しましょう。
これが30日や31日になると、需要が少なくなってくるから安いのでは、と思いがちですが、休業している引っ越し業者が多いため、逆に年末年始の特別割増料金を設定している場合には割高になってしまいます。
年末の引っ越し注意点は
年末の引っ越しでは、通常期の引っ越しとは勝手が違うことがたくさんあります。冬季という季節的な問題と併せ説明します。
帰省ラッシュなどで交通マヒ
12月は師走と言われるほど、年の瀬が迫り街なかや幹線道路など、どこも慌ただしいです。物流関係のトラックも多くなり、年内に仕事を終わらそうとするため渋滞も多くなります。年末に近づけば帰省ラッシュで各地の高速道路の何十キロの渋滞のニュースはお馴染みですね。
そのため、時間のロスは避けられません。何より、移動する自分たちの足を確保しなければなりません。車にするのか公共交通機関の利用になるのか、よく検討する必要があります。
降雪による影響もある
その際に気になるのは、降雪による影響でしょう。近年では数十年に一度の強い寒気の影響で、九州地方の平野部でも積雪が十数センチに及んだことも記憶に新しいのではないでしょうか。雪国ならまだしも、滅多に雪の降らないところでは交通も大混乱必至です。
これは年末年始に限ったことではありませんが、道路が通行止めになり、迂回のルートも安全が確保されなければ、引っ越しが延期になることがあります。どうしてもその日しか動けない、というタイトすぎるスケジュールを組むのも考えものです。
流行性の病気が蔓延する時期
12月は期末テストや終業式、クリスマスや仕事納めや大晦日などさまざまな予定が多く、忙しさにかまけて体調管理がおろそかになり、流行性の病気が流行る時期でもあります。この頃の病院では、待合室が患者さんであふれるのもよくある光景です。
体調を崩して引っ越し準備がままならなかったり、子どもの看病に手がかかったり、最悪家族全員が寝込んでしまう事態になることもあります。万全を期して引っ越しに取り組むよう心がけましょう。
また、引っ越し作業中はドアを開け放して荷物を搬出入することになります。風邪などひかないように防寒対策は念入りに、必要なグッズは手荷物として分けておきましょう。
休業が多いため各種の手続きが滞る
年末から届け出の必要な市役所などの公共機関や、不動産屋や学校などは全て休みになってしまいます。引っ越し当日に必要な手続きができないため、届け出の方法などを確認し、必要なことは事前にすませましょう。
冬場に必須なガスの開栓立ち会いは、大手都市ガス事業者なら年中無休でやってくれるところがほとんどですが、プロパンガス会社などではどうなっているか、調べておいた方が良いでしょう。
言うまでもないことですが、不動産屋から新居の鍵を受け取らなければならない場合、休業中のときはどのように受け渡しするかをしっかりと確認しておいてください。非常時に連絡の取れる電話番号を必ず聞いておきましょう。新居にトラックが到着しても室内に荷物を入れられないのでは、駐車時間に合わせて車両留置料が生じてしまいます。
年始の引っ越し料金相場は?…1月は閑散期で最も少ないため安い
年末の駆け込み需要後は、冬休みが明ける前に引っ越さなければならない人がわずかにいる程度で、全体的な引っ越し件数は激減します。
需要の多い年末よりは年始の方が断然安い
一般的には、1月は年間で一番の閑散期となり、引っ越し料金相場が最も安い時期です。1月4日から仕事始めで営業をしている引っ越し業者は多いものの、初日からトラックフル稼働ということはないでしょう。そんな時期ならかなり安く引っ越しができるため、時期を選ばない引っ越しなら、この1月に計画すると安上がりです。
しかし、年始の正月三が日ということなら、また話は別です。この時期は世間的にものんびりと正月を過ごすことが多く、街で引っ越しをしているのを見かけたことがありません。しかし、事情でどうしても正月中に引っ越しをしなければならない人もいるわけで、そのために年中無休で引っ越しを引き受けている業者もあります。
そんな特別な日には、やはりお正月料金ということで、特別に割増料金が設定され、1月といえどもこの3日間だけは相場がかなり高くなることは否めません。
3月に向けて徐々に高くなっていく
1月を過ぎると、3月の繁忙期に向けて右肩上がりに引っ越しが増えます。卒業を控えてあまり出席する必要がなくなった学生がアパートを引き払い、実家から通学することもあるためです。
また、繁忙期になる前に少しでも安い時期に引っ越しをすませておきたいという人や、賃貸物件の激戦地では優良物件を押さえたいために空きが出た途端早めに入居を申し込んで引っ越す人もいます。
年始の引っ越し注意点はこんなこと
年末の注意点と同様になりますが、今度は帰省組のUターンラッシュが始まります。主要高速道路を使う引っ越しなら、トラック移動の時間のロスはやむを得ないでしょう。休業中は公共機関の各種手続きができませんが、仕事始め後はどこも混雑するため、その辺の時間の余裕も見ておかなければなりません。
まとめ
自分で引っ越しの日程を選ぶことができるなら、年末よりは年始の休業明けの引っ越しが安くなるためおすすめです。どうしても元日早々引っ越さなければならない場合は、年中無休の業者から探さなければなりません。
しかし、距離や荷物量などによって条件さえ合えば、小回りのきく小規模業者が、休業中でも予定の空いているスタッフを集めて対応するという話もききます。一括見積もりサイトなどで運良くそんな業者が見つかるかもしれません。
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