要注意!悪徳業者を見分けるコツ

どんな業界にも悪いことを考える人はいるように、引っ越し業界も例外ではありません。残念ながら、一期一会の機会を悪用して好き勝手な態度や対応をする業者も、一定数存在します。

後悔する引っ越しにならないよう、悪徳業者の特徴と見極めのポイントを押さえておきましょう。

悪徳業者ってどんな業者がいるの?

悪徳業者の中には、全体的には優良企業のはずなのに、末端の作業員の教育が行き届いていないため、不快な営業、引っ越しになるパターンと、意図して悪事を働いているパターンがあります。

前者のパターンは、ある意味、運次第なので避けるのは難しいところもありますが、引っ越しシーズン真っ只中の忙しい時期などに多くなる傾向があります。臨時のアルバイトや教育中の新人まで駆り出して仕事に追われているので、仕方のない面もあります。

しかし繁忙期特有の高い料金を払って嫌な思いは避けたいものです。そのため細かいところが気になる人は、春先や年末などの繁忙期シーズンを避けて、引越す人が少ない時期に計画を立てるようにしましょう。お互いに余裕を持った対応ができるため、満足のいく引っ越しになりやすいです。

問題なのは後者のパターンです。不当に高額な料金を請求するなど、率先して悪事を働く“本物の”悪徳業者は、教育不足でもなければ、忙しさによる失敗でもなんでもありません。全て計画的に、巧妙な手口で依頼者を陥れてくるので、細心の注意が必要です。

悪徳業者を見分けるポイント

はっきりとした悪意を持って詐欺まがいのことを行う業者は、自らの情報を正しく公開していません。サイト上に所在地が書いていなかったり、引っ越し業者なら必ず持っている認可番号がなかったりと、知っている人から見れば怪しいところ満載です。

必要最低条件として、引っ越し業者の設けているホームページの会社概要を見て、本社の所在地や会社名が統一されているか、認可番号などの情報がきちんと揃っているか、一般貨物自動車運送事業者、貨物軽自動車運送業事業者、貨物利用運送事業者の中のいずれかの業者かを明示しているかをチェックしましょう。

一通りの情報がそろっていれば、ひとまず安心です。後は、以下の6つのポイントに注意して見積もりを取りましょう。

ポイント1. 取引先の保険業者を答えられない!

荷物の破損によるクレームやその金銭的な保障といったトラブルの多い引っ越し業界において、保険に加入していないのは非常に危険です。絶対にそのようなことが起こらないと言えない以上、そんな業者に引っ越しを任せてはいけません。

きちんとした業者ならサイト上に取引のある保険業者を公開しているので、聞かなければ開示されない時点で疑ってかかるべきでしょう。

ポイント2. 割引率の高さをやたらと推してくる!

「元の値段より50%も安いんです!」そんな言葉を聞いたら、どんな人でもお得な気分になるでしょう。

でも、ちょっと待ってください。その元の値段、ものすごく高いかもしれません。元の価格が相場の2倍以上なら、たとえ半額でも相場より高く、全くお得ではありません。

相場が分からないまま1社目に悪徳業者を引いてしまった場合、訳も分からず契約してしまう人もいます。引っ越しが初めてで相場が分からない人は特に、相見積もりを取るようにしましょう。

ほかの業者と比較すると、悪徳業者が提示してくる金額のおかしさに気付くことができます。

ポイント3. 契約直後の金銭請求に注意!

手付け金や予約金を請求するのは、標準引越運送約款という法律で禁止されています。しかし、悪徳業者は高額な見積もりに気付いた客にキャンセルされないように、前金や内金、保証金などとさまざまな嘘をついてお金を受け取ろうとします。

このようなお金は契約した直後に請求されることが多く、後になっておかしいと気付き、返金を迫っても「キャンセル料です」などと煙に巻いて、まともに取り合ってもらえません。消費生活センターなどに相談しても泣き寝入りになる確率が高いです。

引っ越し料金の前払い自体は違法行為ではありませんが、名目の不明瞭な金銭を要求してくる業者は要注意です。

ポイント4. 見積書の詳細項目は必ず確認!

契約前に必ず確認したいのが、見積書の詳細項目です。不当なキャンセル料や頼んでいないオプションによる料金のかさ増しはないか、事業者についての情報がサイトに載っているものと食い違いがないかを確認しましょう。

納得のできない項目があれば、決して契約書にサインしてはいけません。逆に、細かい内容の記載が一切ない総額のみの見積書も危険です。

きちんとした引っ越し業者なら、この項目にいくら、この項目にはいくらなどという詳細と、値引き額や総額がしっかり記載されたわかりやすい見積書を出してくれます。

ポイント5. 態度の悪い業者はNG

粗雑な対応は作業内容にも直結すると思いましょう。態度の悪さは、トラブルが起きたときに際立ちます。通常の対応ですらまともにできない業者だと、クレーム対応などはもっと酷いものになります。

断っているのになかなか帰らなかったり、仮契約でいいからとサインを強制されたりするようなら、躊躇せずに警察に連絡しましょう。

ポイント6. そのサービス品、ほんとに無料?

見積もりの最後に、「サービス品です」といって段ボールや緩衝材などを置いていこうとする悪徳業者もいます。まともな業者が本当の善意で粗品をくれる場合もありますが、悪徳業者の中には、そのサービス品の授受をもって契約成立とみなすやり口のところもあります。

厄介なのは、契約者に契約した自覚がなく、キャンセルのタイミングをつかませないことです。

やっと発覚してキャンセルしようと動いたころには引っ越し当日で、キャンセル料を請求するという算段です。キャンセル料は引っ越し前日から代金の10~20%かかり、さらにダンボールなどの粗品分の代金も請求されることがあります。

作業を実際にするなら高い引っ越し代金をせしめ、よしんばキャンセルが入ってもキャンセル料で儲けるというあくどい方法です。もちろん違法なので、お金を払う前に消費生活センターなどに相談して対応方法を教えてもらいましょう。

必要であれば、他の相談窓口を紹介してくれる場合もあります。悪徳業者は定期的に名前や電話番号を変えるので、後を追いかけづらく、払ってしまってからでは取り返すことは難しいです。

契約を結んでいないのにサービス品や粗品をくれようとする業者がいたら、受け取りを拒否するようにしましょう。

インターネットの普及により、地元で細々とやっている引っ越し会社も簡単に見つけられるようになりました。しかし選択肢の幅が広がった反面、悪徳業者が潜り込みやすくなっているのも事実です。

小規模な業者の中には優良な企業もたくさんあるので、すべて切り捨ててしまうのは惜しいです。そのため悪徳業者を見極める力をつけて、自衛できるようにしましょう。

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