自分引っ越しでレンタカーで軽トラを借りた場合いくら?

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自分引っ越しでレンタカーで軽トラを借りた場合いくら?

一人暮らしをすることになり、身の回りの物を新居に運ぶ時に、自分で軽トラを借りることによって引っ越しが安くできないものかと考える人もいます。 レンタカーを借りて自分で引っ越しを行う場合と、引っ越し業者の単身プランを頼んだ場合の料金を比較して、検討してみましょう。

引っ越し用のレンタカーにかかる料金は

代表的なレンタカー会社の軽トラックを借りた場合の、税込の料金表です。

軽トラック料金 3時間まで 6時間まで 12時間まで 24時間まで 以後1時間毎に
ニッポンレンタカー

4,968円

6,048円

7,128円

8,208円

1,188円

日産レンタカー

4,752円

5,508円

7,128円

8,316円

1,188円

トヨタレンタカー

設定なし

5,400円

5,400円

7,020円

1,080円

引っ越しで借りてから返しに行くまでの所要時間を計算すると、余程の近距離で荷物が少ない場合でない限り、3時間で終わらせるのは難しいでしょう。最低でも、6時間からのレンタルになるかと思います。

トヨタレンタカーの軽トラックの料金設定は、3時間の設定こそないものの、6時間も12時間も同じ金額になっています。突発的なことが起きても、厳しい時間制限がないことを思うと、気持ち的に余裕を持って作業できるのではないでしょうか。

特に初めての引っ越しでは、何かとわからないことだらけです。一つひとつに対して、その都度スマホで確認しながら作業をしなければならないことも出てくるでしょう。

時間を気にして、荷物を運んだり置いたりするのが雑になったり、移動中は慣れないトラックの運転にもかかわらず、スピードを出し過ぎたりしないように気を付けてください。

上記の基本料金の他に、ガソリン代や免責補償料、乗り捨て料、カーナビや4WDなどのオプション、ハイシーズンや深夜貸し出しの際の割り増し料、幌1,500円、ロープ300円、台車700円などの経費がかかります。

引っ越し業者の単身引っ越しプランとの比較

引っ越し業者によっては、ボックスやカーゴの枠の中に収めた荷物を、定額で運んでくれる単身引っ越し用のプランがあります。枠が頑丈な造りになっているボックスタイプなら、その中に荷物を目一杯詰め込むことができます。規定の高さギリギリまで荷物を積み上げても、特にロープで固定しなくても、荷崩れの心配はありません。

一方、軽トラックの荷台の面積は1.5畳程度で、容量としては押入れ一間分ぐらいです。ただしこれは、プロがきっちりとすき間なく物を積み上げた場合です。実際は、運ぶ物の形や大きさが不揃いなうえ、軽い物の上に重たい物は載せられません。左右の重量のバランスもとらなければならないため、素人ではそこまで大量には積めません。

実際に作業が始まると、きっちり載せたつもりでも、大物を乗せる場所を移動させたり、後から微調整をしなければならなくなったりと、いろいろなことが起こります。

ちゃんとやればすべてうまく収まるだろうとは思っても、一から積み直すのも面倒で疲れるし、近いんだからとりあえずこれで1回運んでしまおう、ということになりがちです。高速道路を使えば、2往復分の料金がかかってしまいます。乗り捨てにしても、1往復分は余計にかかってしまうことになります。

車両のみにかかる費用を試算した場合の比較

一例として、「道のり40km、移動時間60分」として、東京都中央区から神奈川県横浜市まで引っ越した場合の料金で比較してみましょう。ボックスタイプの定額制の単身プランは、WEB割引や平日割引などを利用して一番安い料金で頼んだ場合は、16,000円です。

一方、軽トラックを借りて自分で引っ越しする場合の費用は、次のようなものがかかります。なお、ガソリン代については、燃費15km/L、ガソリン120円として試算しています。

  • レンタカー代 5,400円
  • 免責補償料 1,080円
  • ロープ、幌代 1,800円
  • 高速道路代 1,070円
  • ガソリン代 320円
  • 乗り捨て代 3,000円

ここまでで、12,670円です。2回に分けて運ぶ場合は、さらに高速道路代とガソリン代が余計にかかるので、15,450円になります。時間次第では、レンタカーの超過料金もかかります。

自分引っ越しにかかる費用は、レンタカー代だけじゃない!

見落としてはいけないのが、自分で行う引っ越しはレンタカー代だけでは済まないという点です。この場合、友だちの中から腕力自慢の精鋭を選んで引っ越しの手伝いを頼むことが多いでしょう。協力をお願いするなら、当然お礼が必要です。

ちなみに、人数が多い方が一人分の作業量が少なくなるため、頼まれても気軽に引き受けやすいです。また、どちらかが都合が悪くなって、当日急にドタキャンされることも想定しておく必要があります。そのため、できれば一人でなく、二人に声をかけておいた方が良いでしょう。

協力者への飲食代・謝礼

お互いの引っ越しを手伝うような気心の知れた仲だったり、引っ越し後も泊まりに来たりするような間柄なら、作業後の飲食代だけでも良いのかもしれません。しかし一般的には、引っ越しが昼食の時間帯にかかれば、昼食代も出しましょう。休憩時の飲み物なども用意しておいた方が良いです。

このように昼食代や友だちの交通費、夕食代、謝礼などをいろいろ含めると、結構な金額になることが予想されます。もし当日の作業が雨だったり、想定外の重労働だったりと、ものすごい負担を強いるようなことがあったとしたら、謝礼は多めに包んだ方が良いと言えます。

例えば、東京~横浜の交通費や飲食代、謝礼などを含めると、一人当たり10,000円前後になるでしょう。

あると便利な梱包・養生資材

資材を揃えるにしても、あれこれと大変です。引っ越し業者では無料の資材が用意されていたり、資材パックを安く一度に購入できたりしますが、自分で安く買い揃えなければならないなら、当日までに間に合うように計画的に準備しましょう。

ダンボール、ガムテープ、養生テープ

ダンボールは、近所のスーパーやドラッグストア、電気店などで、湿っていないちょうど良い大きさのものを集める必要があります。重い物を入れるには小さめのダンボール、軽いかさばる物を入れるには大きめのダンボールを2種類集めましょう。

封をするためのガムテープは、紙製のものを100円ショップなどで購入しましょう。剥がした後の糊残りのない養生テープは、扉が開くのを押さえるなどする仮止めに便利です。ホームセンターでは200円前後で販売されています。

エアキャップ・エアパッキン

割れ物を包むための紙は新聞紙でも良いですが、プチプチの緩衝材もあれば安心です。自分で割れないように梱包したつもりでも、ダンボールへの詰め方がまずかったり、トラックの積み方が悪かったりすることもあります。

手伝ってくれた友だちに気まずい思いをさせないためにも、高価な物はプチプチで包んでおきましょう。エアキャップやエアパッキン、気泡緩衝材は、100円ショップで手に入れることができます。

布団袋・古毛布

トラックの荷台や幌が汚れていたりするので、布団袋も準備しましょう。できればビニール製の撥水タイプだと、突然の雨にも安心ですし、地面に仮置きもできるので、使い勝手が良いです。布団圧縮袋でも、もちろん代用できます。

高価な家具や傷を付けたくないものは、古毛布などでカバーをして保護し、ビニール紐などでくくって動かないようにしておきましょう。

滑り止め付き軍手

重量物を持ち運ぶ時は、手指の保護のためにも滑らない軍手の使用をおすすめします。友だちの分も購入しておいてください。

ハンガーボックス

シワにしたくないスーツやコートがあれば、ハンガーボックスが便利です。洋服タンスに入れてそのまま運ぶのは危険です。背の高い家具の重心が上にあると、家具自体も傷めることになりますし、バランスが悪く他の荷物に干渉して荷崩れを起こすことがあります。

費用の他にも気を付けたい注意点

引っ越し用のトラックは、荷台の後ろにパワーゲートやパワーリフトが付いていて、重量物でもらくらく荷台の高さまで上げることができます。しかし軽トラックでは、荷台の高さまで手で持ち上げなければなりません。

下から持ち上げる人と荷台の上から受け取る人が必要で、慣れていないとなかなか大変な作業です。腰を痛めることのないよう、くれぐれも気を付けて作業しましょう。

また、玄関前にトラックを停めておくことができなければ、離れたところから荷物を運ぶための台車もあった方が良いでしょう。エントランスや階段から部屋までが遠い時も、台車は使えます。ただし、障害物がなく平坦な床や道の場合に限られます。

管理人がいるようなマンションの場合は、引っ越し前に建物の養生をどうすべきかきちんと確認しておきましょう。マンションの規約によっては、「エレベーターの養生必須」となっていることがあるからです。また、保護シートを敷いた上でなければ、重量物を載せた台車を転がすのを許可されないこともあります。

そして家具や家電はもちろん、借りたトラックにもぶつけて傷を付けるなどしないように注意しましょう。もし傷を付けた場合は、修理が終わるまでの期間はトラックを貸し出すことができないので、レンタカー会社としても損害を被ることになります。

その期間の営業補償のためのノンオペレーションチャージという保険もあるので、心配な人はそちらにも加入しておいた方が良いかもしれません。

まとめ

引っ越し業者でのアルバイト経験がある友だちなら、頼りになるかもしれません。しかし作業する人全員が経験者ではない場合、いろいろと指導をしてもやりづらいことが多いという声もあります。

また、引っ越し業者に頼めば、荷物や建物に対する保険は必ずあるので、何かあっても補償がききます。その点、自分でやる場合はよくよく気を付けないと、万一の際に友だちにまで気まずい思いをさせてしまうことになります。「餅は餅屋」という言葉がある通り、専門の業者が存在するということは、大変な仕事ということです。

さらに自分引っ越しは、トータルにかかる費用が業者に頼んだ時とそう変わりません。身内がトラックを所有していて、作業も身内で何とかなる、という場合以外は、自分引っ越しはなかなか厳しいと言えそうです。

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