新婚夫婦や同棲を始めるカップルなど、今まで別々の場所に住んでいた二人が一緒に暮らす場合、引っ越し業者を統一した方が都合が良いことが多いです。
二人の家から順に荷物を運び出し、新居で荷物を降ろす引っ越しプランを「2箇所積み」や「立ち寄り」と言います。そうすることによりトラックは一台ですみ、人件費も節約できるため、二人が別々に引っ越すよりはお得に引っ越しができます。
2箇所積み、立ち寄りプランの料金相場は
新居から遠い方の家へまず引っ越し業者が向かい、そこから荷物を搬出しトラックに積み込みます。その後もう一人の家に立ち寄り、荷物を積み込んで二人が住む新居に二人分の荷物を搬入します。
一般的な料金の相場は、一人分の引っ越しをした場合の1.5倍程度と見るようです。つまり二人別々の引っ越し料金が5万円の場合は、75,000円程度で引っ越せるということになります。
8万円と12万円だった場合は、15万円程度ということになるでしょう。これは単純に二人の引っ越し料金の平均額を1.5倍として計算したものです。条件によっては、この計算式が当てはまらない場合もあります。
2箇所積み、立ち寄りプランのメリットは
このプランは、新居への荷物の搬入が一気に終わるため、依頼主側はとても助かります。別々の日に引っ越しをすると、通路を空けるためにすでに置いてある家具を移動させたりすることもありますが、二人同時の立ち寄りプランならそんな必要もなく、所要時間も短くすみます。
同じ引っ越し業者に一度に一括して頼むメリットは大きいです。最初から最後まで全てを責任を持って担当してくれるという点でも、安心感があります。
別々の業者に頼むより安上がり
一度に2軒分の契約が取れることにより、値引き幅も大きく、その分の引っ越し料金も安くなります。何といっても、このプランの最大のメリットは、安く引っ越しができるという部分が大きいです。
万一のトラブルの際にも一社だけなら揉めずにすむ
建物の通路や室内に引っ越しの荷物をぶつけたキズがついてしまった場合、別の業者や別チームの場合は、そこで自分のミスを認めず責任のなすり合いのトラブルに発展することもあるかもしれません。引っ越しが終わるまでそんな不穏な空気での引っ越しは依頼者側も気まずく勘弁してほしいと思いますよね。
しかし、一社だけで最初から最後まで引っ越しを任せた場合は、そもそもそんなトラブルになりません。
全ての荷物を把握してくれている
二人の荷物を運んだスタッフが全ての家財の大きさや内容を把握しているため、新居でどう段取り良く搬入すべきか、効率の良い方法を考えながらスムーズに作業できます。別々の引っ越し業者に頼んだのでは、こうスムーズには運ばないでしょう。
2箇所積み、立ち寄りプランのデメリットは
一見お得に思えるこのプランですが、実は条件によってはデメリットになってしまうことがあります。下記に説明しますので、自分たちの条件と比較して検討してみてください。
立ち寄りプランができないこともある
たとえば、遠距離恋愛の二人が晴れて一緒に住む場合、何百キロと離れた中間地点に新居を借りたとします。どちらかの家から荷物を運び出し、新居を通り越してもう一方の遠い家までトラックを走らせるのは全く意味がありません。時間も余計にかかるし、最初から大きいトラックをほぼ半分空いた状態で長距離走らせるのは無駄です。
その場合の計算式も、一人分の1.5倍とはなりません。丸々二人分の引っ越し料金がかかってしまうか、あるいはそれ以上の料金が必要になってしまうかもしれません。というより、そもそも無駄が多いため、引っ越し業者では、お互いの住所を聞いたときに、そもそも立ち寄りプランをすすめないでしょう。
また、遠距離ではなくても、新居までのルートから著しく外れてもう一方の家に向かわなければならない場合も、立ち寄りプランを選べないことがあります。お互いの家が近いか、どちらかが新居に近い場合でないと、そもそもこのプランの選択は難しくなるでしょう。
新居への荷物の搬入がスムーズに行かないことがある
二人とも実家からの引っ越しで、身の回りの少量の荷物を運ぶ程度なら良いのですが、二人ともすでに一人暮らしで結構な家財の量がある場合は、作業工程が複雑になることが考えられます。
二人とも大きな家具や家電が多い場合、全てを運び入れるのでは、まず新居に何も置かない状態で大きなものから順に運び入れるのが定石ですが、その流れがスムーズにいかないかもしれません。
先にトラックに積み込む時点で工夫できれば良いですが、なかなかそうも行かず、先に運んだものをいったん邪魔にならない場所に仮置きしたりすることにより、所要時間が長くなることも考えられます。立ち寄りに慣れていないスタッフだと、段取りが難しく、余計な動きが多くなることもあるようです。
同時進行ができないため時間がかかる
一人目の家財の搬出後にもう一人の家へ向かうため、どうしても時間がかかってしまうのは仕方のないことです。新居へ荷物を運び入れて引っ越し完了するのが夜遅い時間になることも覚悟しなければなりません。
距離や家財の量によっては二日がかりになることも考えられます。途中の宿泊費が必要になるなど、一日で全てをすませたい人にとってはデメリットになるでしょう。
利用する際はどんなことに気をつけるべきか
いくら安上がりでも途中で宿泊費用がかかってしまうなら、別々に引っ越しを頼んでも良かったのではないか、と思うのではないでしょうか。とりあえずは、立ち寄りプランを頼んだ場合と、別々に頼んだ場と、どの程度の料金差があるか、色々とリサーチしたいと思うでしょう。
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まとめ
2箇所積みや立ち寄りのプランですが、引っ越し料金は業者間でかなり異なります。一台の大きいトラックに二人分の荷物を載せて運べれば良いですが、どちらか一方でも、狭い道がある場合は大きいトラックの侵入が不可になり、小さいトラック2台で運ぶことになるかもしれません。
そんな場合は立ち寄りプランの適用ができず、各業者でどういうプランを提案されるか分かりません。ただし、別々の引っ越しとなった場合でも、二人が同じ業者を利用することになれば、値引きも通常よりは有利に下げてくれるものと思われます。
とりあえず、どんなプランで、どう安く引っ越せるかを一括見積もりサイトを利用して比較してみると良いでしょう。二人が納得して気に入った業者に依頼すれば、後悔することはないと思います。
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