海外への引っ越しでペットを連れて行く時の注意点

海外への引っ越しでペットを連れて行く時の注意点

ペットは家族の一員です。でも海外に引っ越しすることになった場合、連れて行くとしたらどんな手続きが必要なのか、わからないことだらけではありませんか?

それもそのはず。行き先の相手国によって手続きがかなり異なります。動物の出国や入国は時間がかかることがあり、人間の手続きよりも大変ですので、余裕を持って準備を進めてください。

相手国の受け入れ条件が異なるので注意

海外引っ越し経験のある知人にペットの手続きはどうだったかを聞いて、それを参考にしようと思ったら、実際は内容が全然違ったということがあります。それは、引っ越し先の国により、ペットを受け入れる際の細かな条件が異なるからです。その国に応じた手続きの詳細を調べなければいけません。

大使館で詳細を教えてもらおう

インターネットでその国のホームページを翻訳しながら調べる必要はありません。各国の大使館で教えてもらえます。外務省のホームページの駐日外国公館リストに、日本にある各国の大使館のリストが掲載されています。

※参照URL:駐日外国公館リスト
http://www.mofa.go.jp/mofaj/link/emblist/index.html

海外にペットを連れて行く人は、一度目を通しておくことをおすすめします。海外に動物を輸出する際の色々な最新情報が載っています。また、農林水産省、動物検疫所のホームページでは、各地区の動物検疫所の所在地が紹介されています。

※参照URL:動物検疫所
http://www.maff.go.jp/aqs/

正しい輸入許可申請の方法に注意

牛や豚をペットとして連れて行くことはあまりないかもしれませんが、少し前にミニ豚の飼育が流行ったこともありました。動物の種類や相手国により、輸出の申請時期が大きく異なってくるので注意が必要です。

そもそも動物検疫というのは、その国では発生していない動物の病気を国内に持ち込まないための措置で、どの国でも行われているものです。動物同士で感染する病気もあれば、動物から人間に感染するものも、時には命に関わることもあります。

ペットや飼い主が加害者にならないための必要な手続きが動物検疫です。動物の種別により、その国で必要な検査項目や方法などを事前に調べて引っ越し当日までに間に合うよう準備を進めます。

許可申請の書式も何語で記載することになるのかということから諸々、その国に応じた申請方法を入念に調べ、間違いのないようにしなければなりません。とりあえず出国さえすれば後から何とかなる、と曖昧にしたままでは危険です。

伝染病に対して制度がゆるい国とそうでない国があります。厳格な国ではペットの身に危険が迫ることにもなりかねません。手続き上、わからないことや疑問に思うことがあれば、必ず事前に問い合わせるようにしましょう。

マイクロチップ埋め込みが義務の国も

入国条件として、ペットの体内にマイクロチップの装着を義務付けている国があります。マイクロチップというのは、動物の個体を識別するため15桁の番号が記録され、専用の読み取り器でその動物の身元がわかるものです。

大きさは、長さが8ミリから12ミリ、直径が2ミリ程度の円筒形になっています。生き物の体内に適合するガラス素材で覆われています。体内に埋め込むことで、どうしてもペットが痛い思いをするのではないか、体に異物を埋め込むことへの体への何かしらの負担などを心配する声もあります。

しかし、知らない土地で行方不明になっても読み取り器で個体の番号がわかれば、飼い主の元に戻る確率が格段に高くなります。

注意点としては、マイクロチップを装着した後に予防接種をする、という順序を間違えないことです。個体の識別番号とともに、予防接種の履歴が登録されることになるので、それ以前に予防注射を接種していても、その履歴が無効になってしまうことがあるからです。

長期係留の検査でペットにも負担がかかる

連れて行く国によっては、動物検疫所で採血し、検査結果や反応が出るまでに相当の日数を要する検査が必要な場合もあります。引っ越し当日に確実に間に合うようにしなければ、自分たちが渡航した後に、誰かにその後の手続きを託さなければならなくなってしまいます。

万が一、検査結果により渡航不可となった場合はどうしたらいいのでしょう。責任を持って預かってくれる人が見つかればいいですが、そうでない場合、知らないうちに飼い主が変わり、元の飼い主への不信感でペットにとっても相当なストレスがかかることになります。そうならないためにも、早めの手続きが肝心です。

日本から出国の準備と手続きの注意点は

犬や猫、うさぎ、サル、鳥類などそれぞれの動物の種別と相手国の入国条件により手続きや検査項目は異なります。注意点は、輸出予定の7日前までに遅滞なく、動物検疫所で相手国の必要な予防接種や投薬を正しく行うための輸出検査申請書を提出することです。

動物検疫所で検査を受ける

予防注射をしたり、採血をして結果が出るまでに時間を要することがあります。個体の小さな動物なら早めに結果が出ることもありますが、そうでない場合もあり、ペットを置いて自分たちが先に出国することがないように、とにかく早めの手続きを心がけましょう。

狂犬病の予防注射の経過日数が関わることも

日本では、自治体に犬を飼育する届け出をしていれば、毎年一回狂犬病の予防接種の案内があり、予防注射をしているはずです。しかし、引っ越し先の国によっては、渡航前に狂犬病の予防注射を再度受けるように義務付けるなど、予防注射をしてから何日経過したかを重視する場合があるので、注意してください。

どんな書類が必要になるの?

これも再三同じくり返しになりますが、マイクロチップの埋め込み証明書、狂犬病に関わる予防接種の証明書、抗体価検査など、相手国の入国条件によって揃えるべき書類が異なります。

快適な移動のための注意点

何も事情のわからないペットが安心安全にストレスなく渡航できるような配慮が必要です。長時間ケージに入れっぱなしになるため、少しでも快適な空間を与えてあげられるようにしましょう。

ケージに慣れさせる

猫は狭い空間が大好きで、わざわざ小さな箱にもぐったり体を器用に丸めて収まったりしますが、それでもそんな狭い空間に長時間閉じ込めておくのは問題です。犬も、普通の姿勢で頭がぶつかったりしないような、手足を伸ばして楽に動けるスペースは必要です。

しかし、航空会社各社で貨物としてペットを運んでもらう際の細かいルールがあるため、ケージの大きさや、えさや給水などの条件をあらかじめ確認しておかなければなりません。

快適な空間の航空会社を選ぶ

客室でペットをキャリーバッグなどに入れての持ち込みができる航空会社もあります。貨物室に預けるのが不安な時は、そういう航空会社を選ぶのも一つの方法です。ただし、泣き声などで他の乗客に迷惑をかけているのでは、と自分が気になり肩身の狭い思いをして落ち着けないようでは、同席はおすすめしません。

ペットは日々の生活の癒しであったり、大切なパートナーでもあります。ペットにとっても飼い主と一緒であることがベストであり、できればストレスのかからないように安全に連れて行きたいのはやまやまですが、急な海外赴任の内示が出れば、ペットの輸出の手続きが間に合わないこともあります。滞在期間やペットの年齢や性格をよく考えた上で連れて行くか、信頼のできる家族や知人に預けるかなどを検討しましょう

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