
引っ越し業者に任せっきりになってしまう荷物の運搬。大切な荷物ですから、丁寧に扱ってもらいたいものですよね。そこで、当日の引っ越し作業員への対応に関する疑問についてまとめました。心づけや差し入れを渡すかどうかをはじめ、作業が雑だと感じた時におすすめの方法も紹介します。
心づけを渡すなら?
そもそも、心づけは渡さなくてはならないのでしょうか?答えは「いいえ」です。作業員への報酬は引っ越し作業代に含まれているので、海外のチップ制度のように別途用意して渡さなければならないということは、決してありません。
また、心づけを用意していたとしても、社内規定で受け取りを禁止している業者もあります。引っ越し作業員も、はじめから心づけがもらえるとは思っていません。もらえたら嬉しいと思うくらいで、もらえない方が当たり前だと理解しています。
実際に心づけを用意してもらえることは、単身から家族数人の引っ越しまですべてのケースを合わせても、全体の1割程度です。そのため心づけを用意しなかったからといって、作業への影響を心配しなくても大丈夫です。
当日特に天気が良すぎたり悪かったりした時にお礼の気持ちを表したい、重い荷物が多いので個人個人に労いたい、などと思った時に、無理のない範囲で渡すのが良いでしょう。
相場
では、実際に心づけを渡している人たちは、どれくらい包んでいるのでしょうか?一人あたり500円から数千円ほどと開きはありますが、1,000円の入ったポチ袋を作業員の人数分、という場合が多いようです。
近くに自動販売機やコンビニがある場合は、作業員のリーダーの人に数千円渡して「何か買って食べてください」としている人もいます。
渡すタイミング
たいていは「ありがとう」の言葉とともに作業終了時に手渡すことが多いですが、丁寧な作業をしてほしいという期待を持って渡すのであれば、作業開始前が良いでしょう。心づけがないから手を抜いて雑な作業をするということはなくても、「心づけがあるからいつもより頑張ろう」などと、作業員のモチベーションを上げることができます。
差し入れをするのも良い
心づけを渡すのは全体の1割ほどと紹介しましたが、差し入れも含めた統計だと、全体の約半分ほどが、何かしらのものを作業員に渡しています。
差し入れのなかでも、用意がしやすく渡すタイミングが図りやすいことから、飲料が一般的です。特に寒い時期の引っ越しでは、ホット飲料を渡して暖をとる時間をつくると喜ばれるでしょう。また、出前をとったりお弁当を差し入れたりするのも一案です。
しかし、用意をする前に食べる時間をとれるか確認しておかないと、食事が無駄になったり、作業のスケジュールが乱れて迷惑をかけてしまったりする可能性があります。そのため、作業員の良いと思うタイミングで食べられる、おにぎりやサンドイッチなどの軽食がおすすめです。
また、糖分と水分を効率良く摂れる果物も、差し入れとして使われることが多いです。差し入れを考えている場合は、候補として頭の隅に置いておきましょう。
作業が雑だと感じたら
心づけや差し入れを渡しても渡さなくても、実際に作業が始まってしまえば、作業の丁寧さは作業員のさじ加減です。現場で作業風景を見ていて「荷物の扱いが雑だな」などと感じたら、ちょっとしたプレッシャーを与えるのも一つの手です。
撮影する
最近はスマホやコンパクトなビデオカメラなどが普及しているので、手軽に映像を記録しておくことができます。一家に1台以上はそういった記録用の機器があるでしょう。
作業内容を不満に思うようなことがあれば、こうしたビデオやカメラで作業風景を撮影してみると、状況を変えられるかもしれません。さぼったり適当なことをしていたりすれば、その現場が証拠として残されてしまいますから、それを恐れて丁寧な作業をしてくれることでしょう。
ただし、本音を隠さず「あなた方がさぼらないように撮っている」なんて言うと角が立つので、記念撮影などといった建前を用意しましょう。子どもがいる家庭なら、成長アルバムやDVDに使用するなどといった理由で撮影するのがおすすめです。
また、こうして撮影しておけば、万が一引っ越し作業で家が傷ついてしまった時に、交渉材料として利用できるというメリットもあります。
自分も作業に参加する
カメラで撮影するのが難しい場合は、自分も作業に参加して、いつでも動きを見ているぞ!と暗に伝えるのも良いでしょう。依頼主の目が常にあることで、身内以外の視線を意識し、作業の質を上げてくれる可能性があります。
心づけは無理に用意するものではなく、文字通り心を伝えるための手段の一つにすぎません。せっかく見積もりの時に頑張って値下げ交渉をしたのに、ここで無理をしてしまえば、出費が増えてしまいます。
撮影も作業を丁寧にしてもらうための手段としては効果的ですが、やはり作業員に圧迫感を与えてしまいます。缶ジュース一本でも感謝の気持ちは十分伝わるので、「ありがとう、お疲れ様」などと声をかけつつ、気持ちよく作業をしてもらえるように気を配りましょう。