防災グッズの準備は完璧?引っ越しの機会に再チェックを

防災グッズの準備は完璧?引っ越しの機会に再チェックを

大震災の教訓を活かして、自宅に防災グッズを置いている人も多いのではないでしょうか?その中に入っている備蓄食料は、缶詰や乾パンなど。期限が長いので忘れてしまいがちですが、これらの備蓄食料は、いずれ消味期限切れになってしまいます。

また、ラジオや懐中電灯に使う乾電池などにも期限はあります。家の中のものを整理する引っ越しの機会に、防災グッズの期限も確認しておきましょう。

食品別の賞味期限

食品にはそれぞれ賞味期限や消費期限の記載が義務づけられています。賞味期限はその食品がおいしく食べられる期間を示していて、消費期限はその食品が食べられなくなるまでの期間を示しています。

消費期限はあまり長持ちしない食品に表示されることがほとんどで、それまでに食べきらないと傷んでしまいます。逆に、防災グッズとして用意している非常食に表示されるのは、賞味期限です。

賞味期限の目安

非常食のよくある失敗は、大量に用意しておいたはいいけれど、ふと見ると全部賞味期限が過ぎていて食べずに捨ててしまったり、賞味期限が直前に迫っていて焦って消費しなければならなかったりといったもので、そのほとんどが日常的な点検を行っていないことが原因です。

特に年単位で保存がきく非常食は、便利な一方で注意が必要です。いざという時に最善の状態で気持ちよく食べることができるように、定期的にチェックと交換を行いましょう。新居への引っ越しを機に、非常食を日常の食生活に取り入れて期限切れを防ぐのもいいでしょう。

古いものは食べて、新しいものをストックとして買い足していくので、無駄がありません。非常食ごとの賞味期限の目安を知っておくと、どれくらいの頻度でチェックを行えばよいのか、分かりやすくなります。

缶詰

缶詰は代表的な保存食の一つで、その中身は様々です。その長期的な保存を可能にしているのは、密封後の加熱殺菌という特徴的な製造工程にあります。この製造工程のおかげで、理論上は腐敗が起こらないとされています。そのため、賞味期限が切れているものでも、缶の状態がよければ10年経っても食べられます。

とはいえ、保存状態が悪く、缶にサビや穴が生じた場合は、当然中身の劣化が始まっています。缶のふたが膨らんでいたり、サビがついていたり、指で押した時にベコベコ音が鳴ったりするようなものは、食べるのを控えましょう。

缶詰の賞味期限の一般的な目安は、以下の通りです。

  • 水産系 3年
  • 畜産系 3年
  • 果物系 2~3年
  • 野菜系 2~3年

乾パン

栄養価が高く、開封した後も状態がよければ長期的に保存ができるので、非常食の中に一つは入れておきたい食品です。

賞味期限はビニールの包装のもので1年、缶のものであれば5年です。水がなかなか手に入りにくい状況下でも唾液を出して食事をしやすくするためや、糖分の補給のために、金平糖や氷砂糖が入っているものもあります。

砂糖は暑いところに置いておくと溶けてしまうので、猛暑時や、暑くなりやすい場所にしか保管できなかった場合は、夏が終わるごとに交換、消費した方がいいでしょう。

ペットボトルの水の賞味期限は1年から5年ほどの幅があり、2年に設定している商品がほとんどです。直射日光を避けて冷暗所で保存していれば、賞味期限が過ぎていても飲むことは可能ですが、ペットボトルの特性から臭い移りや容器の劣化が心配です。

できれば1年くらいの短いスパンで交換しましょう。もし賞味期限が大幅に過ぎてしまっていても、クーラーボックスの氷や手洗い用など、飲料以外の用途に使えば大丈夫です。

引っ越し前日に消費しよう!

引っ越し前日の夜は冷蔵庫が使えないので、常温保存できる非常食が大活躍します。キャンプ風にそのまま食べたり、温めるだけで食べたりするのもいいですが、余裕があればアレンジレシピにも挑戦してみましょう。

レシピ1. 乾パンサンド

乾パンに具を挟んでサンドイッチ風に仕上げます。挟む具は何でもいいですが、スライスチーズやハム、レタスなど火を通さなくてもそのまま食べられるものがあると、お手軽です。味に飽きてきたら、ケチャップやマヨネーズをトッピングして、味にバリエーションをつけましょう。

レシピ2. 焼き鳥缶で丼もの

焼き鳥缶などの味付きの缶詰はそのままで十分おかずになりますが、ご飯に乗せてマヨネーズをトッピング、白ゴマやノリを振りかければ、見た目も豪華な丼ものに変身します。

食料以外の防災グッズもチェックしよう

引っ越しは、防災グッズのチェックをするいい機会です。食料以外のグッズもしっかり確認して、いざという時に後悔しないように準備しておきましょう。以下のようなチェックリストを作っておくと便利です。チェックしたらレ点などを入れて、チェック漏れを防ぎましょう。

名称 チェック項目
飲料水 賞味期限
乾パン 賞味期限、容器の状態
レトルト食品 賞味期限
缶詰 賞味期限、缶の状態
ラジオ 動作確認と乾電池の使用推奨期限
懐中電灯 動作確認と乾電池の使用推奨期限
使い捨てカイロ 使用推奨期限
眼鏡 度が変わっていないか

意外と忘れがちなのが、乾電池のチェックです。乾電池には使用推奨期限が表示されているので、それを目安に取り換えましょう。マンガン乾電池なら大きさにより2~15年、アルカリ電池は2~10年が目安です。

明るさ確保のためのライトや、テレビや携帯が使えない時の情報収集のために大切なラジオは、動作確認までしっかりと行いましょう。

また、眼鏡を入れている場合は、年数が経ったことで度が変わっていないか、チェックしましょう。チェックの過程で交換するべきものを見つけたら、引っ越しに伴う買い物の際に購入して交換しましょう。

いざという時のために置いている防災グッズも、万全な状態でなければうまく活用できません。引っ越しの機会をうまく利用して、再チェックしましょう。非常食については、賞味期限がちょっと残っていても忘れないように新しいものに換えて、災害への備えを完璧にして新生活を迎えてください。

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