引っ越し先の部屋の臭いニオイが気になる場合の対策

引っ越し先の部屋の臭いニオイが気になる場合の対策

引っ越し先に気になるニオイがある場合、どのように対処すればいいのでしょうか?入居前の下見の時点で気づいたら管理会社や大家さんに必ず聞いてみましょう。実際に住み始めてから気づいたニオイはどうにもできない、なんてこともあります。

換気をしても、掃除をしてもなかなか染み付いて取れないニオイはやがて衣類や布団にまで染み付いて…などととてもやっかいなことになってしまいます。

臭いニオイの種類

入居後のトラブルにもよくある部屋に残っている臭いニオイにはいくつかの種類があります。どれも臭いことには変わりありませんが、クリーニングや対策でどうにかなるものもあります。その種類を見ていきましょう。

カビ

結露の出る場所や、湿気の強い場所、エアコンの中にカビが生えているとそのニオイがします。例えば押入れの中やクローゼット、靴入れの中は風通しもなく、湿気が溜まってカビが発生しやすい場所です。

排水管

排水管の中には水が溜まっていますが、排水管はカーブの部分に水を溜めることによって下水の悪臭や害虫が入ってくるのを防いでいるのです。長期間入居者のいなかった物件などは使用していない間に排水管の水が蒸発してしまうことがあります。

それによってその奥の下水道の臭いがあがってきたり、排水管の水が腐敗して臭う場合もあります。排水溝はキッチン、浴室、洗面所、洗濯機の設置場所などにあり、そこからなんとなくどぶ川のような臭いニオイがすることがあります。

前の住人の残したニオイ

タバコのニオイは壁やエアコンに残りやすいです。また前の住人の生活臭もあなどれません。本来壁紙の張り替えなどは大家さんや管理会社の方でやっておくべきことなので、入居前に気づいたら必ず指摘しておきましょう。

外部からの悪臭

集合住宅の階下が飲食店だったり、近所に何かの工場がある場合は、あらかじめ下見の時点でニオイを確認することが大切です。そのためには下見はできれば飲食店の営業している時間、工場の稼働している時間にも必要です。また、ゴミ集積場が近くにあると夏場は特にゴミのニオイが漂ってくるということもあります。

種類別対処法

消臭の基本は第一に換気です。ニオイの元は湿気があると消えないので、十分な換気で乾燥させることが大切です。洗えるものはまず洗い、洗うことができないものは洗浄剤で拭き掃除をした後、消臭剤で対処するのが一般的です。

排水管

まずは水を流し続けてみます。これだけで問題が解決する場合もあります。次にパイプクリーナーを使用してみます。アパートなど集合住宅の場合は配管が繋がっていて大元をきれいにしないと臭いニオイがおさまらないケースがあります。この場合は大家さんや管理会社に相談して汚水槽の掃除をしてもらいましょう。

壁のニオイ

壁に染み付いたヤニのニオイや生活臭には重曹液や、クエン酸を使って拭き取りしてみましょう。どんなに拭いてもニオイが取れない場合は壁紙の張り替えも必要になります。

カビ

カビ取り剤を使用します。カビが多くなければアルコールで拭き取りも効果的です。浴室用の塩素系カビ取り剤を収納や押入れに使用すると色落ちなどを起こすので使用する場所にあったカビ取り剤を使用してください。カビがきれいに取れた後は再びカビが発生しないよう除湿をこころがけましょう。

エアコン

エアコン内には室内のほこりやカビが溜まっています。本来入居者には管理会社や大家さんの方でクリーニングした状態で引き渡すべきなので、入居前に確認しておきましょう。エアコンを使わない季節に入居して、いざ夏にクーラーをつけたら臭かった、というのはがっかりですよね。

しかし、エアコンクリーニングをしてから半年ぐらい使用していない時期があると、エアコンをつけた時にほこり臭かったり、カビ臭いことがあるのも事実です。使用していない時期のほこりが溜まってしまっているのでフィルターの掃除をしましょう。

エアコンクリーニングを自分でするならまずはフィルターのほこりを掃除機で掃除、専用の洗浄スプレーで内部の掃除をします。ひどい汚れや内部に溜まったカビは業者にお願いすればびっくりするほどきれいになります。

タバコ

タバコのニオイは単純にタバコの葉の成分だけではなく、アセトアルデヒドや酢酸がニコチンに加わった混合臭であるがゆえに消臭も簡単にはできないと言われています。タバコの悪臭には壁や床の拭き取り掃除、消臭剤や芳香剤、空気清浄機を使用します。

拭き取りでは、重曹やアルカリ電解水の洗剤などが効果的です。重曹はお湯100mlに重曹小さじ1を溶かし、スプレーボトルに入れて使います。壁にこの重曹水を吹き付けてから拭き掃除をします。アルカリ電解水はタバコのヤニや油汚れに洗浄力を発揮してくれます。

家庭用の消臭剤で解決できない場合は業務用の消臭剤を使ってみるのもおすすめです。業務用の消臭剤はカーディラーやホテルなどでも使われる本格的な消臭剤ですが、種類や成分は様々あるので、少量から試してみるのがいいかもしれません。

強力な消臭機能のあるもの

一般的に出回っている消臭グッズでは効果がない、一時しのぎでまた嫌なニオイが復活してしまう、という場合は以下の商品がさらに効果が高いと言われています。

EMW

様々な種類のニオイやカビなどに効果的と言われている消臭剤のEMWは、乳酸菌や酵母などの微生物が含まれたハウスケア用発酵液です。100%天然成分で赤ちゃんやペットにも安全でタバコのニオイにも効果を発揮すると言われています。

オゾン発生器

オゾン発生器は殺菌、脱臭効果があり、嫌なニオイの元から分解することができます。空気清浄機では取れない強いニオイを除去できるので、床やじゅうたんに染み付いた臭いが消えると言われています。

また、オゾンは消臭した後は酸素に戻るので芳香剤や消臭スプレーのような薬剤とは違い安心で環境にも優しいという利点もあります。

手軽な消臭方法

高価な空気清浄機や消臭剤を購入する前にまずは身近で手に入りやすいものから試してみてはどうでしょうか。

アロマ

アロマテラピーでも消臭スプレーを作れるレシピがあります。無水エタノール5mlに精油を12滴入れます。これをスプレーボトルに入れてよく混ざるように振り、そこに精製水を25ml加えて再び混ぜて完成です。使用する精油はペパーミントやオレンジスイート、消臭効果のあるユーカリなどがおすすめです。

クエン酸

クエン酸には、トイレのアンモニア臭などのアルカリ性の悪臭を分解する働きがあります。一般的なクエン酸水の作り方はスプレーボトルに水100mlとクエン酸を小さじ半分入れ、よく振って使います。

クエン酸水を消臭スプレーとして使用する場合はティートゥリーやユーカリ、ミントの精油を数滴混ぜて使うと香り付きのスプレーとして使えます。

ドクダミ

ドクダミにも消臭効果があります。あまり広い範囲には効果が期待できないですが、トイレの中や冷蔵庫、車内で悪臭が取れたという話はよく耳にします。密封された狭い空間なら効果があるかもしれないので、近所や庭に生えていたら試す価値はあります。

ドクダミを何本か摘んできたら、ネット状の袋に入れてそのまま吊るしたり、茎の部分だけを水を張った小皿に浮かべて置く、というやり方もあります。

気になるニオイがある場合は

入居時にニオイが気になったのならなるべく早く大家さんや管理会社に相談することが肝心です。一般的な消臭剤や芳香剤ではニオイの大元を分解しているわけではないので、閉め切った部屋に帰宅した時などは、また臭いニオイが充満している、といった悪循環に陥ってしまいます。

嫌なニオイは根こそぎ断たないと意味がありませんよね。また、部屋自体が空気の充満しやすい環境だとか十分な換気ができずにニオイを根本から消すのが難しいので、物件選びでは日当たりや風通しもきちんとチェックしましょう。

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