狭い道でトラックが進入できないと料金が割高になる

玄関前の道路までトラックが入って来られないので、宅配便の配達は少し離れた路地にトラックを停めて、まず在宅かどうかを確かめてから、荷物を取りに行き小走りで運んで来てくれるような家があります。

このように家の前の道路が狭い場合、引っ越しでは普通の引っ越しとは違う作業が必要になるため、料金にも影響します。

引っ越し料金に影響する理由はコレ

引っ越し業界で使われる言葉に「横持ち」があります。これは、引っ越しをするお客さんの住居と引っ越しトラックまでの間を、作業スタッフが手や台車で荷物を運ぶ作業のことを指します。

引っ越し業者はたくさんの家財道具を安全に効率よく運ぶためには、なるべくトラックの荷台を玄関先に近付けて、横持ちする距離を最短にしたいと考えます。

ただし、玄関前の道が狭くトラックの侵入ができない場合は、歩行者や自転車、自動車の通行を妨げないような場所にトラックを駐車しなければなりません。それはある程度広い道路だったり、どこかの駐車場だったり、様々なパターンが考えられます。

当然のことながら横持ち作業の距離が長くなればなるほど、作業時間も延び、作業スタッフの増員が必要になり、荷物の破損などの発生率も高くなってしまいます。

また、トラックが離れているため無人になった時の荷物の盗難を防ぐためと、大型車が通る時の移動のためにも、運転手がトラックに残らなければなりません。

住居までの道が舗装されていて段差のない平らな道なら台車に載せて運ぶこともできますが、狭い道というのはジャリ道であることも多く、そういう時は重量物を何人かで人力で運ばなくてはならなくなります。

そのような難易度の高い作業となることから、通常の引っ越しよりも高い料金設定にしないことには、利益が見込めないのです。

転居先の状況を正しく伝えよう

見積もり担当の営業マンに、転居先の建物や周辺環境をなるべく正しく伝える必要があります。わからない時には適当に都合の良いように伝えず、正直にわからないと言わないと、追加料金の発生やトラックサイズの手配違いなど、後々のトラブルの元になってしまいます。

運びやすさが料金に関わってくる

横持ちをする距離が長くても、下がきれいに舗装されていれば、少しくらいの段差があっても台車で運ぶことができます。しかし、あまりきれいでないデコボコの道だと台車を転がす音がうるさく耳障りなことがあり、近隣の住人に「うるさい」と言われてしまうこともあります。

そのため、クレームの出ないうちに重い物をまず優先的に運んであとは状況によって、手運びに切り替えることもあります。引っ越し業者はあらかじめ横持ちの状況を想定して割り増し料金を設定します。たとえば30m以上を有料とし、台車が使えなければさらに加算する業者などがあります。

目安としてここまでわかれば大丈夫

見積もりで、転居先の建物前の道幅を聞かれます。ここで、「3.5mの片側一車線です。」などと、普通は咄嗟には答えられません。

そんな時に、見積もり担当の営業マンが、「普通自動車が余裕ですれ違うことができますか?」というような聞き方をしますので、車が通行する様子をよく観察しておいてください。

転居先が遠方の場合は、Google マップのストリートビューでおおよその判断ができます。ストリートビューのサービス範囲外の場合は道幅も狭いことが予想されますので、そういう時は、不動産屋に問い合わせてみましょう。

トラックのサイズ別に通行可能かどうかを判断する目安として、次のようなことが挙げられます。

  • 自転車や歩行者しか通れない。
  • 両腕を水平に伸ばしたぐらいの幅。
  • 軽自動車は何とか通れるが、乗用車は厳しい。
  • 乗用車がぎりぎり通れそうだ。
  • 乗用車一台なら余裕だが、すれ違うのは無理。
  • すれ違う時は、一方が停まってゆっくり進む。
  • 乗用車が気をつけながらすれ違う。
  • 乗用車なら余裕ですれ違える。

こんな感じで説明できれば十分です。これ以上広い道なら地図に載っているので判断できます。

要は通行するだけなら狭くても良いのですが、そこに停めて作業をするので、その脇を歩行者や車の通行を妨げずに長時間停めて置けるかどうかを判断したいわけです。

そのために、周辺の環境を調べ、主要道路であるか、抜け道になっているか、店舗の駐車場の出入り口付近ではないか、細い道ならコーナーで曲がることができるか、道を譲るための迂回路はどうか、などを確認して引っ越し業者はトラックサイズを決めることになります。

ここまで調べておけば完璧!

横持ちのルート上の道の状態、段差、近隣の家の窓が道路に近い場所に向いているかなど、運びやすさ、騒音の面での注意事項などがあらかじめわかっていれば、作業の想定がしやすく作業スタッフの最適な人数なども出しやすいです。

もちろん素人がそこまで調べるのは難しいでしょうが、なるべく正しい情報を伝えることによって後のトラブルを防げますし、多少は引っ越し料金の値引きも期待できるかもしれません。

あまりに条件の厳しそうな立地であることが事前にわかっているなら、引っ越し業者に直接下見をしてもらった方が確実で安心です。

まとめ

区画整理をしてきれいな広い道になった住宅地もあれば、昔ながらの景観を大事に、小路をそのまま保存している地区もあり、狭く入り組んだ場所もまだまだ多くあります。そういう地区の地元の引っ越し業者なら色々なノウハウを持ち合わせていることでしょう。

横持ち作業のため引っ越し料金が高くなることが心配なら、重い家具は分解できる物に買い替えるとか、大きなダンボールに重い物を詰め込まないなど、荷物を運びやすいように、なるべく破損などの事故がないような荷造りを心掛けましょう。

見積もり時にこのようなことをアピールすると、料金が少し下がるかもしれません。また、引っ越し当日に雨が降らないとも限りません。横持ちの距離が長いほどダンボールに水が染みてしまいます。

どうしても濡らしたくない物があるなら、ダンボールに入れる前に大きなビニール袋を箱にセットしてから梱包するようにしましょう。

余程のゲリラ豪雨でなければ、中の物が水浸しになることはないでしょうが、湿ったダンボールからは早く中身を取り出すようにしましょう。間違っても、ダンボールにビニールを被せたりしないように。持つ時に、破れたり滑ったりして作業に支障をきたしますよ。

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